新定番ポークカレー
野菜たっぷりが嬉しい"ラタトゥイユカレー"

野菜たっぷりが嬉しい"ラタトゥイユカレー"

水を一滴も加えずに野菜の旨味を凝縮させます。ルウは断然辛口がおすすめ。いつものルウと材料で、家カレーを数段グレードアップさせるレシピを料理研究家の上田淳子さんに教わりました。

“ラタトゥイユカレー”のつくり方

上田さん曰く「たくさん食べても罪悪感のないカレー」。野菜が多めなので、ルウは辛口が合う。旬の夏野菜でつくればさらに色鮮やかに。あと口も爽やか、キリッと冷えた白ワインと合いそうだ。

材料材料 (4人分)

豚肉300g(切り落とし)
A
・ にんにく1片(すりおろし)
・ 生姜小1片(すりおろし)
・ 塩小さじ1/2
玉ねぎ2個
なす2本
ズッキーニ大1本
トマト大2個(できるだけ完熟したもの)
オリーブ油大さじ1
カレールウ約60g(辛口)
適量
胡椒適量
ご飯適量

※水分が多い夏野菜でつくるレシピ。旬でないときは野菜の水分が少ないので、蒸し煮の際に野菜が焦げつきやすい。大さじ3程度の水を加えて調整しよう。

1下ごしらえ

豚肉は食べやすい大きさに切り、Aをもみ込んでおく。玉ねぎ、なす、ズッキーニは 2cm程度の角切り。トマトはざく切りにする。

2具材を炒めて煮る

鍋にオリーブ油をひき、野菜を全体にまんべんなく入れ、その上に1の豚肉を広げる。蓋をして中火にかけ温まってきたら火を少し弱め、焦げつかないように気をつけながら、弱火で15分程度煮る。いったん、蓋を開けて全体を混ぜ、さらに10分煮る。

3ルウを加える

火を止めてカレールウを割り入れ、ルウが溶けたら全体を混ぜる。再度、弱火にかけ、とろみがつくまで煮て塩、胡椒で味をととのえる。

4盛り付ける

いったん、火を止めてカレールウを割り入れ、ルウが溶けたら全体を混ぜる。再度弱火にかけ5分ほど混ぜながら煮て、塩、胡椒で味をととのえる。

完成

教える人

上田淳子 料理研究家

上田淳子 料理研究家

神戸市生まれ。スイス、フランスのホテル、レストラン、シャルキュトリーなどで研鑽を積む。帰国後はパティシエを経て料理教室を主宰するほか、テレビや雑誌で活躍。双子の子育て経験を生かした食育、家庭料理からフランス料理まで、レシピは幅広い。『かんたん仕込みですぐごはん』(世界文化社)など著書多数。

※この記事は『技あり!dancyu カレー』に掲載したものです。

技あり!dancyuカレー
技あり!dancyuカレー
A4変型 判( 96 頁)
2018年03月28日発売 / 880円(税込)

文:瀬川 慧 写真:宗田育子

瀬川 慧

瀬川 慧 (ライター)

得意分野は料理、ワイン、食文化、旅、歴史など。単行本の企画、編集、執筆に『日本料理 銀座小十』(世界文化社)、『野﨑洋光の野菜料理帳』『里山に生きる「土樂」の食と暮らし』『懐石小室に教わる 一生ものの和のおかず』(家の光協会)、『和食神髄 小室光博』、『「すし」神髄 杉田孝明』(プレジデント社)などがある。