ソースが爽やかな味わいで、小ぶりなサイズもあいまっていくつでも食べられる水餃子です。驚くほど多彩な味わいを持っているトルコ料理をユーラシア大陸の料理の研究をライフワークとする荻野恭子さんに教えて貰いました。
生地のつるんとした食感に、トマトソースのコクとヨーグルトの爽やかさがからんで美味!家庭では小さくつくるほどよいとされ、スプーンに40個のるほどのサイズでつくれる人も。ここではレストランサイズの大きさで紹介しているので、腕に覚えがある人は、ぜひ小さく包むチャレンジを。
基本の生地 | 半量 |
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打ち粉 | 適量(強力粉) |
●フィリング | |
・ ラム挽き肉 | 50g(または牛) |
・ 玉ねぎ | 1/4個分(みじん切り) |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
・ 胡椒 | 少々 |
●ヨーグルトソース | |
・ プレーンヨーグルト | 50ml |
・ にんにく | 1/2片分(すりおろす) |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
●トマトソース | |
・ トマトペースト | 大さじ1 |
・ 水 | 100ml |
・ チリペッパー | 小さじ1/4 |
・ バター | 大さじ2 |
スマック | 適宜(あれば(*)) |
ドライミント | 適宜 |
*スマックはウルシ科の低木の果実を乾燥、粉末にしたもので、トルコや中東の料理によく使われる。独特の酸味は、日本の“ゆかり”によく似ている。
フィリングの材料をすべて混ぜ合わせる。練らなくてもよい。ヨーグルトソースの材料をすべて混ぜ合わせる。
打ち粉をしながら生地をのばし、まな板の大きさギリギリまでのばしたら、包丁で18等分に切る。
切り分けた生地それぞれに、準備しておいたフィリングをのせていく。
生地の四隅を合わせて閉じ、マントゥ形にするか、三角に折りたたんで閉じるだけでもよい。または両方ミックスしても。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、湯の量の0.5~0.7%の塩を入れ、4のマントゥをゆでる。浮き上がってきてから、生地がぷっくりと膨らんで艶やかになってくるまで3~4分ゆでる。
マントゥをゆでている間に、小鍋にトマトソースの材料を入れて弱火にかけ、軽く煮詰まる程度まで煮立てる。
ゆで上がったマントゥの湯をきって器に盛り、6のトマトソースを回しかけた上からヨーグルトソースをかける。あればスマックとドライミントをふる。
おぎの・きょうこ●料理研究家。栄養士。世界65カ国以上を訪れて家庭料理を学び、食文化を研究している。料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」主宰。『家庭で作れるトルコ料理』(河出書房新社)、『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)など著書多数。
※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子