うずら豆をはじめとした野菜の旨味と、パンチェッタやチーズの旨味が調和した、優しくも食べ応えがあるスープです。乳製品や米、生ハムといった特産品を使ったしっかり旨味のある北イタリアの家庭料理を、料理家の山内千夏さんに習いました。
くたくたに煮えた野菜と、豆のほっこり感に和むやさしい味わい。豆の種類は地域によって白いんげん豆なども使いますが、ここではうずら豆で。つくりおきできるので大鍋にたっぷりと仕込みます。ショートパスタや米を入れることも。
玉ねぎ | 1/2個 |
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にんじん | 1/2本 |
ポロねぎ | 1/4本 |
セロリ | 1/4本 |
キャベツ | 1/8個 |
カリフラワー | 1/2個(約200g) |
ほうれん草 | 1/2束 |
じゃがいも | 1個 |
トマト | 1個(完熟) |
うずら豆 | 50g(乾燥) |
パンチェッタ | 30g |
ローリエ | 2枚 |
EXV.オリーブオイル | 大さじ2 |
塩 | 適量 |
胡椒 | 適量 |
イタリアンパセリ | 適量(みじん切り) |
パルミジャーノ・レッジャーノ | 適量 |
EXV.オリーブオイル | 適量(仕上げ用) |
うずら豆はたっぷりの水に一晩つけてから火にかけ、20分煮たらそのまま冷ましておく。
玉ねぎは粗みじん切りに、にんじんは厚めの半月かいちょう切りに、ポロねぎとセロリは1cm角に切る。キャベツ、カリフラワー、ほうれん草は3~4cmのざく切りに、じゃがいもは一口大に切る。トマトは湯むきをして種を取り、1cm角に切る。パンチェッタは1cmの角切りにする。
鍋にオリーブオイルを入れて弱火にかけ、パンチェッタを炒める。香りが立ってきたら玉ねぎを加えて軽く炒め、にんじん、ポロねぎ、セロリを加えてさらに炒める。野菜がやわらかくなってきたらキャベツを加えて炒め、キャベツがくたっとなったらカリフラワーを加える。野菜の水分を引き出すように、弱火でじっくりと炒め煮にするのがポイント。
野菜全体がしっとりとやわらかくなったら、野菜がちょうどかぶる程度の水と塩少々、ローリエを加える。軽くふつふつと沸くくらいの火加減で蓋をし、30分ほど煮込む。途中、水分が減りすぎたら適宜水を足す。
下ゆでしたうずら豆とじゃがいも、トマトを加え、さらに10分煮たらほうれん草を加え、5分煮る。
パルミジャーノ少々を加えて混ぜ、塩、胡椒で味をととのえて器に盛る。好みでイタリアンパセリとパルミジャーノをふり、オリーブオイルを回しかける。
やまのうち・ちなつ●料理家。製菓メーカーで商品企画に携わった後、イタリアへ料理留学。以降、定期的に現地で家庭料理を学んでいる。湘南の自宅で料理教室を主宰。著書に『トルタ・サラータ イタリア式塩味のタルト』(文化出版局)など。
※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子