小堀紀代美さんの冬のスパイス料理
複雑な旨味の大人のオードブル"海老のはちみつバタースパイス焼き"
海老のはちみつバタースパイス焼き 海老のはちみつバタースパイス焼き

複雑な旨味の大人のオードブル"海老のはちみつバタースパイス焼き"

ピリ辛で甘くて、香りがあってコクもあって、ちょっとクセになりそうなこのおいしさは、ワインにもウイスキーにも合う、大人のオードブル。海老は殻をむいて使ってもOKです。冬のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“海老のはちみつバタースパイス焼き”のつくり方

目指すのはピリ辛で甘く、スパイスの香りやレモンの風味があって、コクのある味。この複雑な味がこの料理のおいしさ。

使ったスパイス&ハーブは

甘くてすがすがしい香りの生姜、パンチのある香りのにんにく、色づけなどに使うターメリック、独特の香りとかすかな甘味があるパプリカパウダー。

材料材料 (4人分)

海老小さめ25尾(無頭。殻つき)
ミニトマト8個
★ 合わせ調味料
・ はちみつ大さじ1と1/2
・ オリーブオイル大さじ1/2
・ ターメリック小さじ1/4
・ パプリカパウダー小さじ1/2
オリーブオイル大さじ1
小さじ1/2
にんにく1片分(みじん切り)
生姜1片分(すりおろし)
玉ねぎ大さじ1(みじん切り)
タイム1本
レモンの薄切り3枚
バター20g(5cm角に切る)
ブランデー大さじ1
黒オリーブ10粒
レモン汁大さじ1/2
粗挽き黒胡椒適量
材料

1海老の下ごしらえ

海老は背に切り込みを入れて背ワタを取り、塩少々(分量外)をまぶして洗い、キッチンペーパーで水気を拭く。ミニトマトはへたを取って半分に切る。

2調味料の準備

合わせ調味料の材料は混ぜておく。

3焼く

フライパンにオリーブオイルを入れて強めの中火で熱し、海老とミニトマトをなるべく重ならないように入れて焼く。海老の色が変わったら上下を返して塩をふり、にんにく、生姜、玉ねぎを加えてさっと炒める。

4調味料を加える

いったん火を止め、タイム、レモンの薄切り、バター、ブランデー、2を加えて全体にからめ、再び強めの中火にかける。バターが香ばしくなったら、黒オリーブ、レモン汁を加えてフライパンについた旨味をこそげながら混ぜる。

調味料を加える
はちみつ、オリーブオイル、ターメリック、パプリカパウダーを混ぜたものを加える。これでムラなく味がつく。

5仕上げ

器に盛り、粗挽き黒胡椒をふる。

完成

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。