ゴルゴンゾーラチーズのソースをたっぷりまとったリガトーニは、食べ応え抜群です!この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
イタリアを代表するブルーチーズの「ゴルゴンゾーラ」は、北イタリアのチーズ。北イタリアは酪農が盛んで、いろいろな種類のチーズが造られています。
ゴルゴンゾーラには「ドルチェ」「ピカンテ」と2種類あり、同じゴルゴンゾーラという名前ですが、味わいが異なります。ここで言う「ドルチェ」は“甘い”ではなく“柔らかい”といった意味で、「ピカンテ」も“辛い”ではなく“刺すような”といった意味。名前の通り「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」は青緑のカビがまばらで、優しく繊細な味わいのチーズです。「ピカンテ」は熟成期間も長いのでカビが全体にあり、しっかりとした味わいです。今回のパスタに使うのはどちらのタイプでも構いません。しっかりとした味のパスタにしたいならピカンテ、クリーミーな味が好みならドルチェ、といった感じでタイプを使い分けてみてください。
合わせるワインは、やっぱり北イタリアのワインがいい。ゴルゴンゾーラチーズだけなら、白ワインと一緒にが良いけれど、今回のようなパスタとなると、華やかで口当たりが軽めな赤ワインがいいです。ピエモンテ州のバルベーラ種からつくられる「バルベーラ・ダスティ」や「バルベーラ・ダルバ」が好相性。この地域は、バローロやバルバレスコといったしっかりとした赤ワインが有名ですが、バルベーラ種のワインはそれらとは違って、優しいタンニンに、しなやかな香りの女性的なワインなので、いろんな料理にあわせることが出来ます。お祝いではないけれど、それこそ週末のちょっとした食事で飲みたいワインです。
リガトーニ | 150g |
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ベシャメルソース | 100g |
ゴルゴンゾーラチーズ | 50g |
グラナパダーノチーズ | 30g |
イタリアンパセリ | 適量 |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りゆでる。
ゴルゴンゾーラチーズは溶けやすい大きさに切る。グラナパダーノチーズは削る。イタリアンパセリは刻んでおく。
フライパンに、ベシャメルソースと、②のゴルゴンゾーラチーズとグラナパダーノチーズと、ゆで汁を70ml加え、温めながら溶かす。
①のゆであがったリガトーニを入れ軽く混ぜ合わせる。
器に盛り、イタリアンパセリを振りかけたら完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:青谷慶 構成:編集部