秋のスパイス料理
なすが主役の軽やかな味わい"秋なすの胡麻味噌餃子"

なすが主役の軽やかな味わい"秋なすの胡麻味噌餃子"

なすがたっぷり入った餡に花椒もアクセント。お酒やご飯がぐんぐん進みます。王道の酢醤油でいただくのがベスト。秋のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“秋なすの胡麻味噌餃子”のつくり方

なすと相性のいい味噌を味つけに使って飽きないおいしさに。花椒がアクセント。

使ったスパイス&ハーブは
花椒は完熟の山椒の実を粒のまま乾燥させたもの。日本の山椒とは別種で、香り、辛味ともに強い。
スパイス、ハーブ

材料材料 (15個分)

餃子の皮15枚(大判)
豚挽き肉100g
なす2本
★ 胡麻味噌ペースト
・ 白煎り胡麻小さじ1
・ 味噌小さじ2
・ 砂糖小さじ1
・ 酒小さじ1
・ 花椒小さじ1/2(つぶす)
胡麻油適量
小ねぎ適量(小口切り)

1なすの下準備

なすはへたを取って5mm角に切り、塩ひとつまみ(材料外)を加えて手でもみ、10分ほどおく。さっと洗って水気をよく絞る。

なすの下準備
なすは5mm角に切り、塩もみして余分な水分を出して使う。こうすると加熱しても水っぽくならない。

2餡を混ぜる

ボウルに挽き肉となすを入れ、胡麻味噌ペーストの材料を混ぜ合わせて加え、よく混ぜる。

餡を混ぜる
挽き肉となすに胡麻味噌ペーストを加えて混ぜる。これが餡。味噌は家にある好みの味噌でよい。

3包む

餃子の皮の縁に水適量をつけ、2を約大さじ1ずつのせ、ひだを寄せながら包む。

4焼く

フライパンを熱して胡麻油適量を入れ、3を並べる。熱湯50mlくらいを加えて蓋をし、強火で水分がなくなるまで蒸し焼きにする。蓋を取って中火にし、胡麻油適量を加えてフライパンを大きく回し、底面がカリッとするまで焼く。器に盛り、小ねぎを散らす。酢醤油(材料外)で食べる。

完成

教える人

小堀紀代美

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしくつくれるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。

※この記事の内容は、「四季dancyu 秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のレシピ
四季dancyu 秋のレシピ
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1100円(税込み)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。