秋のスパイス料理
快い刺激に箸が進む"椎茸の五香粉餃子"

快い刺激に箸が進む"椎茸の五香粉餃子"

秋に旬を迎える椎茸を加えることで、餃子にも季節感をプラス。さっぱりと酢と胡椒でいただくのがお薦めです。秋のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“椎茸の五香粉餃子”のつくり方

五香粉と生姜、胡椒が香る大人の味。椎茸の量が多いから、軽い食べ心地です。

使ったスパイス&ハーブは
五香粉はういきょう、桂皮、花椒、陳皮、丁子(クローブ)などの粉末を混ぜ合わせたもの。生姜は爽やかな香りとピリッとした快い刺激をもち、黒胡椒は刺激的な辛味が特徴。
スパイス、ハーブ

材料材料 (15個分)

餃子の皮15枚(大判)
豚挽き肉150g
椎茸3個
小ねぎ30g
五香粉小さじ1/2
醤油大さじ1
黒砂糖大さじ1
紹興酒大さじ1/2
小さじ1/4
粗挽き黒胡椒小さじ1/3
生姜1片分(すりおろし)
白煎り胡麻小さじ1
胡麻油適量

1野菜の下準備

椎茸は石突きを取って粗みじん切りにする。小ねぎは小口切りにする。

2餡を混ぜる

ボウルに挽き肉と椎茸を入れ、五香粉、醤油、黒砂糖、紹興酒、塩、粗挽き黒胡椒、生姜を加えて混ぜ、小ねぎと胡麻を加えてよく混ぜる。

餡を混ぜる
豚挽き肉と椎茸のカサは同じくらい。椎茸の代わりにしめじやマッシュルームを使っても。
餡を混ぜる
五香粉、醤油、黒砂糖、紹興酒、塩、粗挽き黒胡椒、生姜のすりおろし。餡にしっかり味をつける。

3包む

餃子の皮の縁に水適量をつけ、2を約大さじ1ずつのせ、半月に閉じ、両端を交差させてくっつける。

4焼く

フライパンを熱して胡麻油適量を入れ、3を並べる。熱湯50mlくらいを加えて蓋をし、強火で水分がなくなるまで蒸し焼きにする。蓋を取って中火にし、胡麻油適量を加えてフライパンを大きく回し、底面がカリッとするまで焼く。酢、つぶした黒粒胡椒(各材料外)で食べる。

完成

教える人

小堀紀代美

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしくつくれるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。

※この記事の内容は、「四季dancyu 秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のレシピ
四季dancyu 秋のレシピ
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1100円(税込み)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。