大庭英子さんの食べ飽きない定番レシピ
根菜の味わい豊かな"けんちん汁"

根菜の味わい豊かな"けんちん汁"

根菜類をしっかり炒めてつくる具だくさんのけんちん汁。栄養もたっぷりで、生姜も効いた、いまの季節に食べたい一品です。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“けんちん汁”のつくり方

具だくさんのすまし汁の代表格。塩味でさっぱりとつくります。生姜の香りを添えるのがポイントです。

材料材料 (2~3人分)

木綿豆腐1/2丁
にんじん小1本
ごぼう50g
しめじ1/2袋
里芋小4個
里芋用の塩少々
胡麻油大さじ1
だし汁4カップ
小さじ2/3~1
わけぎ少々(小口切り)
生姜適量(すりおろし)

1下準備

豆腐は手で粗くほぐしてザルにのせ、水気をきる。にんじんは皮をむいて縦4等分にして、厚さ6mmのいちょう切りにする。ごぼうは皮をこそげてそぎ切りにして水で洗い、水気をきる。しめじは根元を切り落として2~3本ずつにほぐす。

2里芋のぬめりを取る

里芋は皮をむいて横半分に切り、塩をふってもみ、水で洗ってぬめりを取る。

3炒める

鍋に胡麻油を熱し、豆腐を入れて炒め、1の野菜類と里芋を入れて炒める。

炒める
[ポイント]材料を炒めて胡麻油の香りを全体になじませて。コク深い仕上がりになります。

4煮る

全体に油が回ったらだし汁を注ぎ、煮立ってきたら火を弱めてアクを取り、蓋をして10分ほど煮る。

5仕上げる

塩で調味して、さらに5分ほど煮て器に盛り、わけぎを散らし、生姜をのせる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の は」に掲載したものです。

手ほどきdancyu 家庭の和食いろは 基本の“は”
手ほどきdancyu 家庭の和食いろは 基本の“は”
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833477734
2019年03月28日発売/ 770円(税込)

文:中村裕子 写真:松本祥孝

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。