根菜類をしっかり炒めてつくる具だくさんのけんちん汁。栄養もたっぷりで、生姜も効いた、いまの季節に食べたい一品です。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
具だくさんのすまし汁の代表格。塩味でさっぱりとつくります。生姜の香りを添えるのがポイントです。
木綿豆腐 | 1/2丁 |
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にんじん | 小1本 |
ごぼう | 50g |
しめじ | 1/2袋 |
里芋 | 小4個 |
里芋用の塩 | 少々 |
胡麻油 | 大さじ1 |
だし汁 | 4カップ |
塩 | 小さじ2/3~1 |
わけぎ | 少々(小口切り) |
生姜 | 適量(すりおろし) |
豆腐は手で粗くほぐしてザルにのせ、水気をきる。にんじんは皮をむいて縦4等分にして、厚さ6mmのいちょう切りにする。ごぼうは皮をこそげてそぎ切りにして水で洗い、水気をきる。しめじは根元を切り落として2~3本ずつにほぐす。
里芋は皮をむいて横半分に切り、塩をふってもみ、水で洗ってぬめりを取る。
鍋に胡麻油を熱し、豆腐を入れて炒め、1の野菜類と里芋を入れて炒める。
全体に油が回ったらだし汁を注ぎ、煮立ってきたら火を弱めてアクを取り、蓋をして10分ほど煮る。
塩で調味して、さらに5分ほど煮て器に盛り、わけぎを散らし、生姜をのせる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の は」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:松本祥孝