天ぷらは、自宅で揚げるのにややハードルを感じる方も多いと思いますが、ポイントを押さえれば必ず美味しくなります!素材を際立たせる衣づくりや、温度設定を守って、家族も唸る天ぷらを、ぜひ。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
家で天ぷらは夢の夢、なんて思わないでください。軽やかでサクサクした天ぷらがつくれます。エビと好みの野菜やきのこで。ほくほくのさつまいもはおすすめです。水分と粉が同量の薄めの衣にすると、素材の味が際立ちます。
車エビ | 4尾(有頭) |
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なす | 1個 |
さつまいも | 1/2本 |
舞茸 | 1袋 |
青じそ | 4枚 |
★ 衣 | |
・ 卵と冷水 | 合わせて1カップ |
・ 薄力粉 | 1カップ |
揚げ油 | 適量 |
天つゆ* | 適量 |
塩 | 適量 |
*後述参照
車エビは頭をねじるようにして背ワタを引き抜きながら頭を取る。
エビの最後の一節を残して殻をむき、尾の先は少し切り落として中の水気をしごき取る。
腹側に浅く4~5本の切り込みを入れる。こうするとエビが丸まらずに揚げられる。
なすはへたを切って縦半分に切り、長さを半分に切る。切り口を下にして上の部分1cmほどを残して縦に幅8mmの切り込みを入れる。さつまいもは皮のまま洗い、厚さ1cmの斜め切りにして水で洗い、水気を拭く。舞茸は根元を少し切り落として4等分に裂く。
ボウルに卵と冷水を入れて溶きほぐす。薄力粉はふるってボウルに加え、菜箸で少し粉っ気が残るくらいまでさっくりと混ぜる。混ぜすぎると粘りが出てべたっとした揚げ上がりになる。
フライパンに深さ1/2程度のところまで揚げ油を注ぎ、中火にかけて中温より少し高めに熱し(175℃)舞茸、なす、青じそに衣をつけながら入れる。1~2分揚げて取り出す。さつまいもは中温より低め(165℃)の油に入れて弱火で3分ほど揚げ、最後に油の温度を上げて取り出す。
エビの尾を持って衣にくぐらせてから、手前から向こうに流すように入れる。途中、裏に返して1~2分、カリッと揚げて取り出す。天つゆや塩で召し上がれ。
水 | 2カップ |
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だし昆布 | 6~7cm四方1枚 |
味醂 | 大さじ3 |
醤油 | 大さじ3 |
削り節 | 10g |
鍋に水、昆布を入れて1~2時間浸してから中火にかけ、煮立ってきたら、味醂、醤油を加える。
再び煮立ってきたら、削り節を入れてひと煮して弱火で2~3分煮る。
万能こし器でこして出来上がり。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の ろ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ