大庭英子さんの食べ飽きない定番レシピ
ふんわりジューシーな"鶏天"

ふんわりジューシーな"鶏天"

しっかり下味をつけ、衣の調合を工夫することで、ふっくらジューシーな鶏天が出来上がります!そのまま食べても、お弁当にも、うどんにのせても美味!料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

”鶏天”のつくり方

鶏肉にしっかり味がついているから、そのままパクパク食べられます。下味の胡麻油効果で鶏むね肉がびっくりするくらいジューシー。衣は片栗粉と小麦粉を同量にしてつくると、カリッと、サクッと、軽快な歯ざわりの仕上がりに。衣にも味がついているのがおいしさの秘密。

材料材料 (2~3人分)

鶏むね肉大1枚(250g)(皮なし)
★ 鶏肉の下味用
・ 酒大さじ1
・ 醤油小さじ1
・ 塩小さじ1/3
・ 胡椒少々
・ 生姜汁小さじ1
・ 胡麻油大さじ1/2
★ 衣
・ 卵1個
・ 片栗粉大さじ3
・ 小麦粉大さじ3
揚げ油適量

1鶏肉の下準備

鶏肉は縦半分に切り、厚さ2cmのそぎ切りにする。

鶏肉の下準備

2鶏肉に下味をつける

ボウルに鶏肉を入れ、下味用の材料を入れて手でもみ込むように混ぜ、20分ほどおいて下味をつける。

鶏肉に下味をつける
しっかり味をしみ込ませて!

3卵に鶏肉を加える

卵を割りほぐして下味をつけた鶏肉を加える。

卵に鶏肉を加える

4片栗粉、小麦粉をつける

片栗粉、小麦粉を加え、全体を混ぜて鶏肉に衣をからめる。

片栗粉、小麦粉をつける
衣にも味を含ませます!
片栗粉、小麦粉をつける

5鶏肉を1切れずつ揚げる

フライパンの深さの1/2のところまで揚げ油を入れ、中火にかけて中温(170~175℃)に熱し、鶏肉を1切れずつ入れる。

鶏肉を1切れずつ揚げる
鶏肉を1切れずつ揚げる
一度に5~6切れくらいが目安。油の表面積いっぱいに入れてしまうと油の温度が下がってしまい、カラリと揚がらない。

6途中で裏に返す

弱めの中火で2~3分揚げて取り出し、残りも同様に揚げる。

途中で裏に返す
途中で裏に返す
揚げ上がり。パチパチ、軽やかな音も揚げ上がりの目安!
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の ろ」に掲載したものです。

手ほどきdancyu 家庭の和食いろは 基本の“ろ”
手ほどきdancyu 家庭の和食いろは 基本の“ろ”
A4変型判(84頁)
ISBN:9784833477673
2019年02月27日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。