鶏の皮をバリッと焼き上げた香ばしいきじ焼きを、炊きたてのご飯にオン!甘辛いたれにご飯がぐんぐん進みます。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
雉の美味しさになぞらえて、鶏肉や魚でつくったことからこの名があるとか。旨味の多い鶏もも肉を香ばしく焼いて甘辛い味をからめます。炒り卵を添えて彩りよく。
鶏もも肉 | 大1枚 |
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長ねぎ | 1/2本 |
サラダ油 | 大さじ1/2 |
★ 調味料 | |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ 味醂 | 大さじ2 |
・ 砂糖 | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ2 |
生姜汁 | 大さじ1/2 |
★ 炒り卵 | |
・ 卵 | 3個 |
・ 味醂 | 大さじ1 |
・ 砂糖 | 大さじ1 |
・ 塩 | 少々 |
・ 水 | 大さじ1 |
熱いご飯 | 適量 |
鶏肉をまな板に皮目を下にして横長に置き、筋を切るように4~5本浅く切り込みを入れる。ねぎは長さ3cmに切り、両面に浅く切り込みを入れる。
小鍋に卵を割りほぐして、残りの材料を加えて混ぜ、弱火にかけて菜箸3~4本で絶えずかき混ぜる。
フライパンにサラダ油を熱して鶏肉を皮目を下にして入れ、ねぎをまわりに置く。鶏肉がふくらみすぎないように小さな蓋を鶏肉にのせ、中火で4~5分焼く。ねぎは途中上下を返し、やわらかくなったら取り出す。
調味料と生姜汁を加え、スプーンで汁をかけながら、汁が少し残るくらいまで味をからめる。鶏肉を取り出して縦半分に切り、幅1cmのそぎ切りにする。器に熱いご飯を盛って炒り卵、ねぎ、鶏肉をのせ、残った汁をかける。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の ろ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ