鶏手羽を使うことで、だしなしでも旨味たっぷりに仕上がります。肉を焼きつけて煮るだけの、お手軽おかずです。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
こっくり飴色の煮物は見ただけで食欲をそそります。ほろりと骨からはずれる鶏肉のおいしいこと、おいしいこと。骨つきの鶏肉でつくるのがポイントです。旨味たっぷりなので、だしも使わずに濃厚な味わいに仕上がります。使う素材が2つだけ、というのもうれしいですね。
鶏手羽元 | 6本 |
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大根 | 1/2本(茎があるほう) |
生姜 | 1片 |
赤唐辛子 | 1本 |
サラダ油 | 大さじ1 |
酒 | 大さじ3 |
水 | 2~3カップ |
味醂 | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ3 |
鶏肉は室温にもどす。大根は厚さ2.5cmの輪切りにして皮を厚めにむき、縦半分に切る(半月切り)。大根の茎は長さ3cmに切る。生姜は皮をむいて薄切りにする。皮はとっておく。
鍋は油ならしをして中火にかけて熱し、鶏肉を入れて両面を焼きつける。
焼き色がついたら大根を加え、煮る。
酒をふり入れ、水も加え、煮立ってきたら火を弱めてアクを取る。
生姜、生姜の皮、赤唐辛子を加え、蓋をして弱火で20~30分煮る。
中火にして味醂、砂糖、醤油を加えて再び煮立ってきたら、蓋をして弱火にし、途中上下を返して20分ほど煮る。大根の茎を加えてひと煮して器に盛る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の ろ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ