にんにくと唐辛子のパンチが効いた、元気の出るパスタです!この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
イタリア半島西側のティレニア海沿いでよくつくられているパスタで、オリジナルはシチリアだ、いやいやトスカーナだ、とか言われますが、イタリアで人気のあるパスタということは間違いない一品。
“御者(馬車の運転手)が短い時間で食べられるパスタ”という名前の通り、ありあわせの食材で簡単につくれるパスタです。にんにくと唐辛子はお好みで増やしていただいてもパンチが効いて美味しいですよ。トマトはミニトマトではなく、中玉トマトをダイスに切ったり、パッサータを使っても◎。ただ、パセリは乾燥のものでなく、フレッシュなものをぜひ使ってみてください。にんにく、唐辛子、パセリの組み合わせが良いんです!
合わせるワインは、やっぱりトスカーナ州の赤ワイン、サンジョベーゼ種を使ったワインがお薦めです。サンジョベーゼ種の特徴でもある伸びの良い酸が、にんにくや唐辛子の刺激的な味を上手にまとめてくれます。この「御者風パスタ」を初めて食べたのがトスカーナ州のルッカという町だったので、その近くでつくられているワイン「コリーネ・ルッケージ」とかも最高だな。
パスタ | 160g(モリサーナ 1.45mm) |
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ミニトマト | 8個 |
パン粉 | 3g(細かいタイプ) |
にんにく | 1片 |
唐辛子 | 1本(種を取り輪切) |
コラトゥーラ | 小さじ1 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
ペコリーノチーズ | 20g |
イタリアンパセリ | 適量(みじんぎり) |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
ミニトマトは半分に切っておく。
フライパンににんにく、鷹の爪、オリーブオイルを入れ、中火で熱する。にんにくの香りが立ってきたら、にんにくを取り出す。
③のフライパンに②のミニトマトの断面が下になるようにして入れ火を入れる。しばらくしてミニトマトから汁が出始めたらパン粉を加える。
4のフライパンにコラトゥーラとゆで汁70mlを加え、ヘラなどでミニトマトを軽く押し潰しながらソースにしていく。
ゆで上がったパスタを⑤のフライパンに入れ、ゆで汁70mlを加えてソースの濃度を調整しながら和える。
器に盛り、ペコリーノチーズとイタリアンパセリを振りかけたら完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部