一年中楽しみたいガスパチョ
根菜特有の香りと甘味が魅力の"ビーツのガスパチョ"

根菜特有の香りと甘味が魅力の"ビーツのガスパチョ"

根菜の中でも甘味が強い野菜として人気を博すビーツ。温かいスープなので、根菜らしい土の香りも立ち、より美味しいく感じるひと皿です。ガスパチョの世界は広くて、深い!今回はさまざまなガスパチョを、マドリード滞在歴14年の料理研究家、丸山久美さんに教えてもらいました。

“ビーツのガスパチョ”のつくり方

ロシアのボルシチで知られるビーツを使ったガスパチョ。ふわっと甘味と土の香りを感じる栄養豊富な根菜で、アンダルシアではこのビーツを使ったガスパチョも定番だ。今回は温かいバージョンのレシピをご紹介。もちろん、冷たいままもおすすめ。

材料材料 (4人分)

ビーツ正味約100g
トマト大1個(完熟)
ピーマン小1/4個
玉ねぎ小1/4個
にんにく少々(すりおろし、好みで)
食パン1/2枚(6枚切り・耳なし)
オリーブオイル大さじ1
シェリービネガー小さじ1(なければ白ワインビネガー)
適量

※記事中掲載のオリーブオイルは、すべてエキストラバージンオイルを使用。

1ビーツの下準備

ビーツは水で洗い、皮のまま深めの鍋に入れてたっぷりの水とビネガーまたはレモン汁少々(ともに分量外)を加えて、沸騰したら弱火にし、35分から40分、中に火が通るまでゆでる。そのまま冷ます。皮をむいて使う(市販の缶詰などでも可)。

2攪拌する

1とほかの野菜はすべてざく切りにして、パン、水大さじ4と、好みでにんにくを入れ、一緒にミキサーまたはブレンダーでなめらかになるまで攪拌する。

3味をととのえる

オリーブオイルを加え混ぜ(a)、さらにシェリービネガーを加え(b)、塩で味をととのえる。

a
b

2で攪拌した素材を小鍋に移し、まずオリーブオイルを入れてよく混ぜ(a)、さらにシェリービネガーを加えて混ぜる(b)。

完成
食卓がぱっと華やぐ、鮮やかなルビー色の“飲むミネラル”。

教える人

丸山久美 料理研究家

丸山久美 料理研究家

ツアーコンダクターとして世界中を回った後、スペイン・マドリードで14年暮らす。2001年に帰国後は、スペインの家庭料理を中心に料理教室を主宰しながら雑誌やウェブでも活躍。著書も多数出版。

この記事は技ありdancyu!「スープ」に掲載したものです。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文と構成:風来 青 撮影:尾嶝 太