冷蔵庫に食材があまりないときでも楽しめる、絶品パスタのレシピです。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
イタリア人にとって卵は生活に欠かせない食材の一つ。キリストの復活祭のシンボルは「イースターエッグ」という装飾を施された卵ですし、古代ローマの頃には「卵からリンゴまで」なんて当時の食卓(卵料理から始まりリンゴで終わる)を表した格言もある。
つくり方はシンプルですが、やや多めのオイルで、卵の白身を焦げがつくまでしっかりと焼くのがポイント。黄身はトロトロなのがお好みなら、あらかじめ黄身と白身を分けておき、白身はしっかり焼いて、黄身はパスタと一緒のタイミングで加えると良いです。
食材が無くても美味しいものを食べたい。そんなイタリアらしさ溢れるパスタのひとつです。
合わせるワインはやっぱりナポリの辺りでよく飲まれるワインが良い。ファランギーナ種を使ったカジュアルな白ワインなんかは特にお薦めです。ほかにも、白ワインを赤ワインのように醸造するオレンジワイン(アンバーワイン)も卵料理との相性が良いのでお薦め。外に干された洗濯物を眺めながら、ナポリの下町を想いつつ食べたい一品です。
パスタ | 160g(モリサーナ 1.45mm) |
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卵 | 2個 |
パン粉 | 3g(細かいタイプ) |
グラナパダーノチーズ | 15g |
ペコリーノチーズ | 15g |
黒胡椒 | 適量 |
オリーブオイル | 30g |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
フライパンを中火で熱し、オリーブオイルを入れ温める。温まったら卵を割り入れ、白身に焦げ目がつくまで焼く。
②のフライパンにパン粉とゆで汁70mlを加える。
ゆで上がったパスタを③に加え、目玉焼きを崩しながら和える。
⑤にグラナパダーノチーズを振りかけ和える。
器に盛り、ペコリーノチーズと黒胡椒を振りかけたら完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部