ルウを使わず、カレー粉と野菜でつくるサラリとしたポークカレーです。下味にもカレー粉を使い、はっきりとした味わいに仕上げます。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
老若男女、カレーは万人に愛される国民食。レトルトから缶詰、各種のルウ、スパイスセットなどいろいろなカレーアイテムが出ていますが、家カレーにお薦めなのはじゃがいもとにんじんがゴロゴロ入ったポークカレー。旨味出しは玉ねぎとトマト。スパイスはカレー粉と赤唐辛子。シンプルでつくりやすいレシピですが、市販のルウを使わないからサラリ&スッキリ味に仕上がります。
豚肩ロース肉 | 300g(塊) |
---|---|
豚肉の下味用 | |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
・ カレー粉 | 小さじ1 |
玉ねぎ | 小2個 |
にんにく | 1片 |
にんじん | 1本 |
じゃがいも | 4個 |
トマト | 1個 |
おろし生姜 | 小さじ1 |
水 | 3カップ |
サラダ油 | 大さじ3 |
バター | 大さじ2 |
カレー粉 | 大さじ3 |
ローリエ | 1枚 |
赤唐辛子 | 1本 |
塩 | 小さじ1 |
温かいご飯 | 適量 |
ゆで卵 | 2個 |
らっきょう | 適量(好みで) |
福神漬け | 適量(好みで) |
豚肉は3cm角に切り、塩、カレー粉を手で混ぜてまぶし、10分ほどおく。
玉ねぎ、にんにくはみじん切りにする。トマトは横半分に切り、種を取り、1cm角に切る。
にんじんは皮をむいて縦4等分に切 り、幅2~3cmに切る。
じゃがいもは皮をむいて半分に切り、さらに4等分に切り、10分ほど水にさらして水気をきる。水にさらすと余分なでんぷんが洗い落とされ、ムラなく火が通る。
鍋にサラダ油大さじ1を熱して玉ねぎ、にんにくを入れて炒める。
しんなりしたら、蓋をして弱火で20~30分、途中混ぜながら、茶色になるまでよく炒める。
フライパンにサラダ油大さじ2を熱し、豚肉を入れて中火で全体に焼き色がつくまで炒め、鍋に移す。
カレー粉を加えて混ぜ、トマト、生姜、水、塩小さじ1/2を加えて混ぜてローリエ、赤唐辛子を入れる。煮立ってきたら、蓋をして弱火で20~30分煮込む。
フライパンにバターを溶かしてにんじん、じゃがいもを加えて炒め、鍋に加える。
煮立ってきたら蓋をして弱火で10分煮る。にんじんがやわらかくなったら塩小さじ1/2を加えて5~6分煮る。器にご飯を盛ってカレーをかけ、縦半分に切ったゆで卵、らっきょう、福神漬けを添える。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の い」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ