とろりとした卵と味のしみた牛肉が、どっしりと旨味がある純米酒と抜群に合います!自家製調味料が生み出す、酒飲みのつぼを押さえた傑作おつまみを、酒肴家・稲垣知子さんに教えてもらいました。
江戸風に醤油味をきかせた煮ものも純米だし醤油があればお手のもの。酒は純米酒を熱めのお燗にすると最高だ。溶き卵に変化をつけると、食感が違ってより味わいが深くなるのでお薦め。
牛肉 | 120g(すき焼き用) |
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ごぼう | 50g(1/3本) |
卵 | 2個 |
水 | 1カップ |
純米だし醤油 | 大さじ3 |
本味醂 | 大さじ2 |
白ねぎ | 1/3本 |
七味唐辛子 | 適宜 |
ごぼうをささがきにする。
鍋にささがきごぼうを敷き込み、水、純米だし醤油大さじ2、味醂を加え、ごぼうがしんなりやわらかくなるまで煮る。
卵を割りほぐす。このとき、1個の卵は丁寧にほぐし、もうひとつは黄身を軽くつぶす程度に軽くほぐす。
牛肉を加えて純米だし醤油大さじ1を加えて軽く煮込み、肉に8割程度火が入ったところで、溶き卵を回しかけて1~2分、卵がくつくつするまで煮る。
火を止めて蓋をし、余熱で卵を半熟に仕上げる。
白ねぎを斜め薄切りにして上にのせ、七味唐辛子をお好みでかけて出来上がり。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、「技あり!dancyu おつまみ」に掲載したものです。
文:山内聖子 写真:三浦英絵