茄子のふくよかな旨味と甘味がよく引き出された、落ち着く味わいの一品です。自家製調味料が生み出す、酒飲みのつぼを押さえた傑作おつまみを、酒肴家・稲垣知子さんに教えてもらいました。
純米だし醤油をかけることで、茄子の旨味と甘味が引き立ち、落ち着いた芳醇な香りが生きる。手で細かく裂くことで純米だし醤油がよくなじみ、しっとりシャクシャクした食感が楽しい。
茄子 | 2個 |
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かつお節 | 適量 |
純米だし醤油 | 適量 |
茄子は皮にところどころ穴をあけ、魚焼きグリルまたはトースターでやわらかくなるまで焼く。
熱いうちに皮をむき、粗熱が取れたら冷蔵庫でよく冷やす。茄子から出る汁は捨てないこと。
茄子はへたを落とし、5cm程度の長さに切って、食べやすい大きさに手で裂く。
器に盛り、冷やす際に出た茄子の汁をかけ、かつお節をたっぷりのせる。
純米だし醤油をお好みの量かけて、よく混ぜて食べる。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、「技あり!dancyu おつまみ」に掲載したものです。
文:山内聖子 写真:三浦英絵