目にも鮮やかなズッキーニのパスタは、フジッリを使っているのでつまみにもなる一品です。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
ズッキーニはコロンブスによってアメリカ大陸からヨーロッパにやってきた食材のひとつ。とても扱いやすい食材で、薄くスライスして生で食べたり、焼いたり揚げたりと色々な形で食べられています。
今回はフードプロセッサーでズッキーニペーストをつくりましたが、ハンドブレンダーを使うとよりクリーミーになります。ズッキーニ以外にも、カリフラワーやアスパラガスでも美味しいので、余った食材を組み合わせてペーストにするのもお薦めです。さらに、このペーストは蒸した白身魚のソースにしても美味しいので、すこし多めに作っておくのも良いですよ。
合わせるワインは、北イタリアはピエモンテ州の「ガヴィ」がお薦め。ピエモンテの土着品種「コルテーゼ種」からつくられる白ワインで、スッキリとした酸味とミネラルが特徴。それこそ、コロンブスの生まれたジェノヴァ(リグーリア州)の富裕層が好んで飲むワインとしても有名です。ガヴィは魚料理にも好相性なので、前回のサーモンのパスタにもよく合いますよ。
フジッリ | 140g |
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ズッキーニ | 90g |
カシューナッツ | 15g |
グラナパダーノチーズ | 15g(細かく削る) |
パン粉 | 3g(細かいタイプ) |
オリーブオイル | 20ml |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
ズッキーニは1.5cm角に切る。ミキサーにズッキーニとカシューナッツ、オリーブオイルを入れる。
②をミキサーにかけて、ある程度細かくなったらグラナパダーノチーズを加え、さらに撹拌する。
フライパンを中火で熱し、③とゆで汁70ml加え温める。
④のフライパンに、①のゆで上がったフジッリを入れ和える。
器に盛りお好みでチーズを振りかけて完成。お薦めはペコリーノチーズです!
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部