揚げ物をカラッと揚げる!
食材の美味しさを閉じ込めた"野菜天ぷら"

食材の美味しさを閉じ込めた"野菜天ぷら"

カラッと揚げるのが難しい天ぷらですが、揚げ衣にマヨネーズを入れるとあら不思議、カラッと上手に揚がります。揚げ物をカラッとサクサクに仕上げるには、マヨネーズを活用しましょう!衣にマヨネーズを加えると、マヨネーズに含まれる油の温度が上がって衣にある水分が蒸発し、サクッと仕上がります。マヨネーズ衣でつくる揚げ物料理を料理研究家の大庭英子先生に習いました。

“野菜天ぷら”のつくり方

素材の旨味を衣の外に逃がさない天ぷらは、季節の野菜の甘味や香りが堪能できます。

材料材料 (2人分)

さつまいも1/2本
れんこん4cm
生しいたけ4個
なす1本
青じそ4枚
★ 衣
・ 卵1個
・ マヨネーズ大さじ3
・ 塩小さじ1/5
・ 水1/2カップ
・ 薄力粉2/3カップ
揚げ油適量

1下準備

さつまいもは皮のまま洗い、厚さ1cmの斜め輪切りにして水で洗い、水気をふく。れんこんは皮をむいて幅1cmの輪切りにして水でさっと洗い、水気をふく。生しいたけは石突きを切り、笠に飾り切りをする。なすはへたを切り、縦半分に切って長さを半分に切る。縦に切り込みを入れて水で洗い、水気をふく。青じそは水でさっと洗って水気をふく。

2衣をつくる

ボウルに卵を割りほぐしてマヨネーズ、塩を加えて泡立て器で混ぜる。水を加えて混ぜ、薄力粉も加えて混ぜる。

衣をつくる
マヨネーズをよく溶かして!衣をつくるときは泡立て器で混ぜるのがポイントです。
衣をつくる
粉を加えるのはベースの衣ができてから!粉を加えてからはベタベタにならないようにさっくりと混ぜて。

3揚げる

フライパンの深さ1/2まで揚げ油を入れて中温(170~175℃)に熱し、材料に衣をつけて入れる。途中裏に返して2分ほどカリッと揚げて取り出す。残りも同様に揚げる。

完成
サクサク天ぷらの完成!

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

技ありdancyu『マヨネーズ』
技ありdancyu『マヨネーズ』
グラタン、ピカタ、マヨ鶏、マヨソテー、卵焼き、洋風茶碗蒸し、フリッター、海老マヨ、チキン南蛮、レタス巻きなどなど69品。マヨネーズの旨さを生かす傑作レシピに加えて、料理をおいしくするその機能性に着目した新発見レシピを集めました。
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833476393
2017年10月28日発売/864円(税込)

文:中村裕子 撮影:野口健志

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。