揚げ物をカラッと揚げる!
ふわふわ衣を楽しむ"フリッター"

ふわふわ衣を楽しむ"フリッター"

フリッターのふわふわ衣の正体はメレンゲ。そこにさらにマヨネーズを加えることで、揚げ上がりがカリッと軽やかに!揚げ物をカラッとサクサクに仕上げるには、マヨネーズを活用しましょう!衣にマヨネーズを加えると、マヨネーズに含まれる油の温度が上がって衣にある水分が蒸発し、サクッと仕上がります。マヨネーズ衣でつくる揚げ物料理を料理研究家の大庭英子先生に習いました。

“フリッター”のつくり方

鮭の衣には黒胡椒を加えて揚げました。ピリリとさわやかな刺激が心地いい。小技が光る、うれしいごちそうです。

材料材料 (2人分)

生鮭1切れ
生鮭用の塩少々
ズッキーニ1/2本
いんげん8本
ミニトマト4個
★ 衣
・ 卵黄1個分
・ マヨネーズ大さじ2
・ 牛乳大さじ3~4
・ 薄力粉40g
・ ベーキングパウダー小さじ1/4
★ メレンゲ
・ 卵白1個分
揚げ油適量
粗挽き黒胡椒少々
レモン2切れ(くし形切り)

1鮭の下準備

生鮭は厚さ1cmのそぎ切りにして塩をふる。

2野菜の下準備

ズッキーニは縦半分に切り、さらに縦3等分に切る。いんげんはへたを切る。ミニトマトの皮を湯むきして水気をふく。

3衣をつける

ボウルに卵黄、マヨネーズを入れて混ぜ、牛乳、薄力粉、ベーキングパウダーを加えて混ぜる。

4メレンゲをつくる

卵白をボウルに入れて泡立て器で泡立てメレンゲをつくり、3に加えてさっくり混ぜる。

メレンゲをつくる
メレンゲを加えてふわふわに!メレンゲの泡がつぶれないようにさっくりと混ぜてください。

5野菜を揚げる

フライパンの深さ1/2まで揚げ油を入れて中温(170~175℃)に熱する。ズッキーニ、いんげんは衣をつけ、揚げ油に入れて弱めの中火で2分ほど揚げて取り出す。トマトはへたを持って衣をつけ、揚げ油に入れて40秒ほど揚げて取り出す。

6鮭を揚げる

残りの衣に粗挽き黒胡椒を入れて混ぜ、鮭を入れて衣をつけ、揚げ油に入れて返しながら、1~2分揚げて取り出す。すべてを器に盛り合わせてレモンを添える。

完成
サクサクフリッターの完成!

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

技ありdancyu『マヨネーズ』
技ありdancyu『マヨネーズ』
グラタン、ピカタ、マヨ鶏、マヨソテー、卵焼き、洋風茶碗蒸し、フリッター、海老マヨ、チキン南蛮、レタス巻きなどなど69品。マヨネーズの旨さを生かす傑作レシピに加えて、料理をおいしくするその機能性に着目した新発見レシピを集めました。
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833476393
2017年10月28日発売/864円(税込)

文:中村裕子 撮影:野口健志

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。