酸味と塩気、そしてカルダモンを効かせたマリネ液がすいかの味わいを引き立てます。デザートとしても、スパークリングワインのお供としてもお薦めです。蒸し暑い初夏も、スパイスの力を借りて爽やかに乗り切りましょう!「酔いどれ料理家」を名乗る、料理研究家の稲葉ゆきえさん(通称:スヌ子先生)に、食べ慣れたお惣菜や、いつもの酒のあてを、スパイスひとふりで、ぐっと新鮮に、パッと輝く一品に変身させるレシピを習いました。
「スパイスの女王」といわれ、バニラ、サフランに次ぐ高価な香辛料。宝石のように優雅で高貴、かつ清涼感のある香りを放つ。和名は小荳。疲労回復効果や整腸作用がある。肉や魚のクセを消し、果物やにんじんなど甘味のある野菜とも好相性。
華やかで芳潤な香りをまとって、すいかがワンランク上のデザートに。すだちを添えて爽やかさをアップ。初夏の昼下がり、ついついスパークリングワインをあけたくなっちゃう、おしゃれな大人の味わい。
すいか | 一口大に切ったもの10個 |
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すだち | 1個 |
A | |
・ カルダモン | 小さじ1/2(パウダー) |
・ 一味唐辛子 | 少々 |
・ 酢 | 大さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
すだちは皮ごと、なるべく薄くスライスする。
Aとすだちをボウルで混ぜ合わせる。すいかを加えてからめ、15分ほどマリネする。
酒と料理をこよなく愛する家に育つ。出版社に勤めつつ二児を育て、料理家として独立。東京・日本橋「ギャラリーキッチンKIWI」で料理教室を主宰。手軽なのに華がある盛り上げレシピが得意。噺家・三遊亭遊雀を義兄にもち、定期的に「キウイ寄席」を開催。著書は『夜ふけのおつまみ』(KADOKAWA刊)など。ほかに「スヌ子のへべれけレシピ」(Amazonプライムビデオ)。
※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。
文と構成:風来青 撮影:原田教正