フランス菓子のようなおしゃれな佇まいで並ぶこちら、実はお馴染みのチーズ鱈。レンチンするだけで出来てしまう、美味しくて止まらないつまみです。蒸し暑い初夏も、スパイスの力を借りて爽やかに乗り切りましょう!「酔いどれ料理家」を名乗る、料理研究家の稲葉ゆきえさん(通称:スヌ子先生)に、食べ慣れたお惣菜や、いつもの酒のあてを、スパイスひとふりで、ぐっと新鮮に、パッと輝く一品に変身させるレシピを習いました。
ムスクのような官能的で甘い香りが特徴。和名を肉荳蔲(にくずく)という。“肉”の字がつくだけあって、挽き肉料理と相思相愛。乳製品のくさみ消しにも使われる。力強く引き締まった刺激的な味が魅力だが、中毒を起こすことがあるので、過剰摂取にはくれぐれもご注意を。
まるでプティフール。これ、実はあの“チーズ鱈”。カマンベール入りなどは溶けて流れてしまいやすいので、ごく普通のチーズ鱈でつくるのがおすすめだ。やめられない止まらない魅惑の味。食べすぎにはご用心。
チーズ鱈 | 8本 |
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ミックスナッツ | 8個(素焼き) |
ナツメグ | 小さじ2 |
バットなどにナツメグを広げて入れる。
1にチーズ鱈をのせ、チーズ面をナツメグに押しつけて密着させる。
2をオーブンペーパーに並べ、端にナッツを押しつける。レンジ強で、全体がこんがり色づくまで加熱する。取り出して冷ますとカリッとする。
酒と料理をこよなく愛する家に育つ。出版社に勤めつつ二児を育て、料理家として独立。東京・日本橋「ギャラリーキッチンKIWI」で料理教室を主宰。手軽なのに華がある盛り上げレシピが得意。噺家・三遊亭遊雀を義兄にもち、定期的に「キウイ寄席」を開催。著書は『夜ふけのおつまみ』(KADOKAWA刊)など。ほかに「スヌ子のへべれけレシピ」(Amazonプライムビデオ)。
※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。
文と構成:風来青 撮影:原田教正