シナモンの土っぽさが、いちじくやごぼうと相性抜群。前菜にも、ワインのつまみにもなるレシピです。蒸し暑い初夏も、スパイスの力を借りて爽やかに乗り切りましょう!「酔いどれ料理家」を名乗る、料理研究家の稲葉ゆきえさん(通称:スヌ子先生)に、食べ慣れたお惣菜や、いつもの酒のあてを、スパイスひとふりで、ぐっと新鮮に、パッと輝く一品に変身させるレシピを習いました。
紅茶やニッキ飴、八ツ橋などの和菓子にも使用され、老若男女問わず、日本人にもなじみ深いシナモン。リラックス効果のある香りは、合わせる食材次第で、まだまだハッとする奥行きのある味わいを生む。
フルーツの干しいちじくとシナモンは間違いない相性。クリームチーズの酸味と香ばしいアーモンドとも調和し味わいが引き立ちます。
干しいちじく | 適量 |
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クリームチーズ | 適量 |
シナモンパウダー | 少々 |
アーモンド(粒) | 適量 |
*干しいちじくの代わりに干し柿でもOK。
干しいちじくは適当に切り開く。
1の干しいちじくにクリームチーズ適量、シナモンパウダー少々、アーモンド1粒を挟む。
樹皮を乾燥させたシナモンは“土”や“木っ端”っぽい食材とすごく相性がいい。滋味豊かなごぼうとシナモンの甘い香りで奥行きのある味わいに。
ごぼう | 1本 |
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白すり胡麻 | 大さじ2 |
A | |
・ シナモン | 小さじ1/2(パウダー) |
・ にんにく | 少々(すりおろし) |
・ マヨネーズ | 大さじ2 |
・ 胡麻油 | 小さじ1 |
・ はちみつ | 小さじ1 |
塩 | ひとつまみ |
ごぼうは洗って皮ごと斜め薄切りにし、沸騰した湯で好みのかたさにゆで、ザルにあげて湯をきる。
ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせ、1とすり胡麻を加えて和える。
酒と料理をこよなく愛する家に育つ。出版社に勤めつつ二児を育て、料理家として独立。東京・日本橋「ギャラリーキッチンKIWI」で料理教室を主宰。手軽なのに華がある盛り上げレシピが得意。噺家・三遊亭遊雀を義兄にもち、定期的に「キウイ寄席」を開催。著書は『夜ふけのおつまみ』(KADOKAWA刊)など。ほかに「スヌ子のへべれけレシピ」(Amazonプライムビデオ)。
※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。
文と構成:風来青 撮影:原田教正