煮込み料理と相性のいいシナモンを使った一品。辛くない麻婆豆腐のような食べ心地に、ご飯が進むこと間違いなし!蒸し暑い初夏も、スパイスの力を借りて爽やかに乗り切りましょう!「酔いどれ料理家」を名乗る、料理研究家の稲葉ゆきえさん(通称:スヌ子先生)に、食べ慣れたお惣菜や、いつもの酒のあてを、スパイスひとふりで、ぐっと新鮮に、パッと輝く一品に変身させるレシピを習いました。
紅茶やニッキ飴、八ツ橋などの和菓子にも使用され、老若男女問わず、日本人にもなじみ深いシナモン。リラックス効果のある香りは、合わせる食材次第で、まだまだハッとする奥行きのある味わいを生む。
インド料理に用いるガラムマサラの主要な成分でもあるシナモンは、煮込み料理と好相性。この肉豆腐は、どこかエキゾチックだけれど、なぜか懐かしい。「わが家の新定番」になること請け合い。
木綿豆腐 | 1/2丁(約200g) |
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ミニトマト | 6個 |
A | |
・ にんにく | 1片 |
・ 生姜 | 1片 |
・ サラダオイル | 大さじ2 |
B | |
・ 合い挽き肉 | 150g |
・ 長ねぎ | 1/2本 |
・ えのき茸 | 1/2株 |
C | |
・ オイスターソース | 大さじ2 |
・ シナモン | 小さじ1/2(パウダー) |
豆腐は一口大に、ミニトマトは横半分に切る。にんにく、生姜はみじん切り、長ねぎは粗みじん、えのきは小口切りにする。
フライパンにAを入れて中火にかけ、香りが立ったら、Bを加えて炒め、挽き肉の色が変わったらCを加えて味をつける。
2に、軽く水をきった豆腐とミニトマトを加える。豆腐から水分が出て、全体が沸騰するまで、強火で炒め煮にする。長ねぎの青い部分(材料外)を刻んで散らす。
酒と料理をこよなく愛する家に育つ。出版社に勤めつつ二児を育て、料理家として独立。東京・日本橋「ギャラリーキッチンKIWI」で料理教室を主宰。手軽なのに華がある盛り上げレシピが得意。噺家・三遊亭遊雀を義兄にもち、定期的に「キウイ寄席」を開催。著書は『夜ふけのおつまみ』(KADOKAWA刊)など。ほかに「スヌ子のへべれけレシピ」(Amazonプライムビデオ)。
※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。
文と構成:風来青 撮影:原田教正