焦がしバター、そして魚の焼き目と、芳ばしさをたっぷり味わうどんぶりです。季節感溢れる薬味が爽やかで、暑い時期には食欲を誘います。今回はバター愛あふれる料理研究家・坂田阿希子さんに、魔性の魅力を放つバター丼の美味しいつくり方を教わりました。
ビール、ウイスキーなどお酒と相性バッチリの便利素材をどんぶりに。バターでこんがりと焼いたオイルサーディンの皮の芳ばしさが、秀逸。たっぷりのせた薬味が、ぐ~んと食欲を引き立てる。これを肴に呑むのもgood!
オイルサーディン | 1缶(90g)(缶詰) |
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細ねぎ | 5本 |
みょうが | 2個 |
青じそ | 5枚 |
オリーブオイル | 小さじ2 |
醤油 | 小さじ2 |
バター | 60g *(有塩) |
温かいご飯 | 茶碗1杯分(150g) |
* 焦がしバターがつくりやすい最小限の分量。残ったら、炒め物、肉や魚介などのソテーのソースにも活用できる。
細ねぎは小口切りにする。みょうがは薄めの小口切りにする。青じそは細めのせん切りにする。それぞれ水にさらしてからしっかりと水気をきり、ボウルに合わせておく。
フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、オイルサーディンを缶汁をきって並べ入れる。強火でサッと両面を焼き、醤油を回しかける。
どんぶりにご飯を盛り、1の薬味野菜、2のオイルサーディンをのせる。
「バタトマどんぶり」の手順2と同様にして、焦がしバターをつくる。濃い茶色になり、ナッツのような香りが立ったら、熱々のうちに大さじ1を3にかける(A)。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
この記事は「技あり!dancyuどんぶり」に掲載したものです。
文:遠藤綾子 写真:原 ヒデトシ スタイリング:肱岡香子