クリーミーに、そして湯煎でひと手間加えた本格派スクランブルエッグとバターが、ご飯にぴったり寄り添います。今回はバター愛あふれる料理研究家・坂田阿希子さんに、魔性の魅力を放つバター丼の美味しいつくり方を教わりました。
湯煎でゆっくりと仕上げた本格派のスクランブルエッグが、とろとろとご飯にからむ。まさに、進化形卵かけご飯。一口含むだけで、バターと卵が醸す、まったりとした舌ざわりとふくよかな味わいに陶然……。これぞ、どんぶり界の輝けるプリンセス!
卵 | 3個 |
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A | |
・ 生クリーム | 大さじ1 |
・ バター(*) | 15g(有塩) |
・ 塩 | 軽くひとつまみ |
温かいご飯 | 茶碗2杯分(300g) |
バター(*) | 適量(有塩) |
*常温に置いてやわらかくしておく。
鍋に、ボウルで卵を湯煎にかけたときにボウルの底がつかないくらいの量の湯を沸かす。
ボウルに卵を割り入れ、カラザを取り除いてフォークか菜箸でよく溶きほぐす。Aを加えて、フォークか菜箸を8の字を描くように動かし、卵液が均一になるまで混ぜる。
1を中火にして、2のボウルを湯煎にし、ゴムベラでボウルのまわりからそぐようにゆっくりと混ぜる。
かたまりになり始めたところを中心に落としながら、混ぜ続けていく。全体がとろりとしてきたら、ボウルを鍋からはずしたりかけたりしながら、好みのやわらかさに仕上げる。
どんぶりにご飯を盛り、4をのせる。バターを好みの量のせる。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
この記事は「技あり!dancyuどんぶり」に掲載したものです。
文:遠藤綾子 写真:原 ヒデトシ スタイリング:肱岡香子