塊で焼いて切り分けるからこその、絶妙なロゼ色のラム肉が楽しめます。タイムやローズマリー、クミンなどのエキゾチックな香りも食欲を刺激!開放感たっぷりの外で飲むお酒、味わうごはんは気持ちいいし、美味しいですよね。そんな「外ごはん」のために、東京・新富町のフレンチ「ビストロシンバ」の菊地佑自さんが本気で考えた、オープンエアな美味レシピをご紹介します!
ラム肉は冷えていると火が通りにくいので、冷蔵庫やク ーラーボックスから出して室温にもどしてから焼くこと。スパイスは最初から入れてしまうと焦げるので、肉に火が通ってから加えて香りを立たせるのがコツだ。
ラム肉 | 500g(フレンチラムラック) |
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にんにく | 4片(皮付き) |
じゃがいも | 1個分(6~8等分のくし形切りにして蒸す) |
タイム | 2~3枝 |
ローズマリー | 2~3枝 |
塩 | 適量 |
黒胡椒 | 適量 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
★ [ミックススパイス] | |
・ 赤唐辛子 | 2本(種を除く) |
・ パプリカパウダー | 7g |
・ クミンシード | 4g |
・ コリアンダーシード | 2g |
・ 黒粒胡椒 | 1g |
・ ジンジャーパウダー | 1g |
・ ガラムマサラ | 1g |
[ミックススパイス]の材料をすり鉢に入れ、すりこ木で細かくつぶす。
ラム肉は室温にもどし、焼き縮みを防ぐために、脂身に格子状に包丁を入れる。全体に塩、黒胡椒をふって下味をつける。
フライパンにオリーブオイルをひいてにんにくを入れ、中火にかける。2の肉を脂身の面を下にして入れ、焼く。向きを変えてすべての面に焼き色をつける。骨が曲がっている部分や厚みのある部分は、フライパンに出た脂をトングの窪みですくってかける。
すべての面が焼けたら、蓋をして火を通す。ときどき蓋をはずして向きを変えたり、さらに脂をかけたりしてじっくり火を通す。焼き始めから20分ほどたったら、数ヶ所に金串を刺し、しっかり中まで熱くなっていることを確かめたら、取り出してやすませる。
肉をやすませている間、フライパンに残った脂が熱いうちにじゃがいもを入れ、中火でこんがり色づくまで焼く。
4の肉をフライパンに戻し入れ、タイムとローズマリーを加えて、香りをまとわせる。肉に1のスパイスをかけ、全体になじませる。香りが立ったら火を止める。
肉を取り出して骨に沿って切り分け、じゃがいも、にんにく、ハーブ類とともに器に盛る。にんにくはやわらかくなっているので、肉につけながら味わう。
フランスでは三ツ星店からビストロまで、幅広い経験を積み腕を磨く。2015年、新富町に同店を開業。今の季節、開放感のある窓際の席はオープンエア気分も楽しめる。
※この記事は「dancyu アウトドアクッキング 外でもおいしく!」に掲載したものです。
写真:中垣美沙 構成:編集部