缶詰で出来るホットサンドレシピ!
じゅわっと味が染み込んだ"海老グラタン風コーンスープサンド"

じゅわっと味が染み込んだ"海老グラタン風コーンスープサンド"

焼き目が香ばしく具がとろりと溢れ、まさにグラタンのようなホットサンドです。今回は好きが高じて、愛好家の倶楽部までつくってしまった「ホットサンド倶楽部」部長の大林千茱萸さんに、缶詰をテーマとしてそのとっておきのつくり方を習いました。

“海老グラタン風コーンスープサンド”のつくり方

液体、あるいは水分の多い缶詰は具材にできないのか?誰も考えつきそうにない発想も、大林さんの手にかかればホットサンドに昇華させてしまう。

スープを吸った耳が具になる。もはや、海老グラタン。

たとえばコーンスープ。パンの耳を落としたかと思ったら、一口大に切ってスープへドボン。スープを吸わせて具にしてしまおうというわけだ。これを海老やチーズと一緒に挟んで焼いたなら……う、うまい。もはや、海老グラタンではないか!

「パンが“食べられるお皿”で、耳はパスタ代わりですね(笑)」

熱々のホットサンドを噛みしめると、具材(耳)からコーンスープがじゅわっと溢れ出た。

材料材料

角食パン2枚
★ 具
・ コーンスープ
・ 海老(冷凍で可)
・ スライスチーズ
★ 調味料
・ 粗挽き黒胡椒
・ パセリ(ドライでも可)
缶詰
帝国ホテル謹製、「コーンのクリームスープ」。牛乳のコク、丁寧に裏ごししたとうもろこしの甘味と豊かな風味。

1パンをコーンスープに浸す

パンの耳を落として一口大に切り、コーンスープに浸す。

2具を盛る

ベースとフタのパンにスライスチーズをのせる。ベースのパンに1と海老をのせ、パセリをふる。

ベースのパン
ベースのパン。溶けたチーズとスープが一体に。
フタのパン
フタのパン。黒胡椒がふわりと香る。

3焼く

フタのパンに黒胡椒をふり、かぶせて焼く。

完成
焼き目はカリッ。中はとろ〜り。フタのパンだけに黒胡椒をふるので、均一化せずアクセントに。バーボンのハイボールとよく合います。

教える人

大林千茱萸 「ホットサンド倶楽部」部長

大林千茱萸 「ホットサンド倶楽部」部長

フランス料理と国際儀礼のテーブルマナー講師。映画監督・大林宣彦氏を父にもち、自身も映画『100年ごはん』を監督・脚本。著書に『こんがり!ホットサンドレシピ100』、『ホットサンド倶楽部』(ともにシンコーミュージック・エンタテインメント)など。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。

技あり!dancyu 缶詰
技あり!dancyu 缶詰
A4変型判(96頁)
2020年10月13日発売/800円(税抜き)

文と構成:沼由美子 撮影:吉澤健太

沼 由美子

沼 由美子 (ライター・編集者)

横浜生まれ。バー巡りがライフワーク。とくに日本のバー文化の黎明期を支えてきた“おじいさんバーテンダー”にシビれる。醸造酒、蒸留酒も共に愛しており、フルーツブランデーに関しては東欧、フランス・アルザスの蒸留所を訪ねるほど惹かれている。最近は、まわれどまわれどその魅力が尽きることのない懐深き街、浅草を探訪する日々。