缶詰で出来るホットサンドレシピ!
レーズンのほのかな甘味が効いた"ツナ&にんじんのラ・ペサンド"

レーズンのほのかな甘味が効いた"ツナ&にんじんのラ・ペサンド"

具のしっとり&シャキシャキの食感と、レーズンパンの甘味も良きタイミングで訪れ、どこから食べても主役なホットサンドです。今回は好きが高じて、愛好家の倶楽部までつくってしまった「ホットサンド倶楽部」部長の大林千茱萸さんに、缶詰をテーマとしたとっておきのつくり方を習いました。

“ツナ&にんじんのラ・ペサンド”のつくり方

「ツナは水気を絞りすぎないように。その水分で焼き上げるときに蒸し焼きのように熱を入れられます」。そうアドバイスしてくれた大林さんがツナにおいてことに気を配るのは、平坦な味にならず、食感に変化をつけること。

しっとり&シャキシャキが愉しい!

「ツナ&にんじんのラ・ペ」のホットサンドをレーズンパンにしたのは、「パンの面積が多いため食パンが変わることで食感の違いを愉しめるでしょ」とのアイデアから。キャロット・ラ・ペ自体にレーズンが入っているレシピも多く、その相性は言わずもがな。具材を交互に配することで(美しい!)、異なる食感と風味が順繰りにやってくるのも愉しい。ツナの変幻自在ぶり、ホットサンドらしからぬ多様な食感にブラボー!

材料材料 (1人分)

角食レーズンパン2枚
★ 具
・ ツナ
・ にんじん(細切り)
★ 調味料
・ 塩
・ クミン
・ オリーブオイル
・ 粗挽き黒胡椒
ツナ
キハダマグロと天然水だけでつくったシーチキンで、油・食塩・食品添加物は不使用。細かなフレーク形状。

1具を和える

にんじんを塩とクミン、オリーブオイルで和える。

2具を盛る

ベースのパンに軽く水気をきったツナと交互に盛る。

ベースのパン
ベースのパン。にんじんにはクミンを和えて。
フタのパン
フタのパン。レーズンがいい仕事してる!

3焼く

フタのパンに黒胡椒をふり、1にかぶせて焼く。

完成
ブドウパンを用いると複雑さが増してリッチな味わいに。にんじんのみクミンを和えてメリハリを。白ワイン、スパークリングワインとよく合います。

教える人

大林千茱萸 「ホットサンド倶楽部」部長

大林千茱萸 「ホットサンド倶楽部」部長

フランス料理と国際儀礼のテーブルマナー講師。映画監督・大林宣彦氏を父にもち、自身も映画『100年ごはん』を監督・脚本。著書に『こんがり!ホットサンドレシピ100』、『ホットサンド倶楽部』(ともにシンコーミュージック・エンタテインメント)など。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。

技あり!dancyu 缶詰
技あり!dancyu 缶詰
A4変型判(96頁)
2020年10月13日発売/800円(税抜き)

文と構成:沼由美子 撮影:吉澤健太

沼 由美子

沼 由美子 (ライター・編集者)

横浜生まれ。バー巡りがライフワーク。とくに日本のバー文化の黎明期を支えてきた“おじいさんバーテンダー”にシビれる。醸造酒、蒸留酒も共に愛しており、フルーツブランデーに関しては東欧、フランス・アルザスの蒸留所を訪ねるほど惹かれている。最近は、まわれどまわれどその魅力が尽きることのない懐深き街、浅草を探訪する日々。