食への愛が溢れるフランスの家庭料理
こんがり焼いたじゃがいもがたまらない"アッシ・パルマンティエ"

こんがり焼いたじゃがいもがたまらない"アッシ・パルマンティエ"

アッシ・パルマンティエとは、もともとは挽き肉をマッシュポテトで覆って焼く料理です。今回はポトフの残りを使ってつくります。ザクっとした食感が心地よい一品です。フランスと深くかかわり、グランメゾンから家庭の料理まで広く精通しているサルボ恭子さんに、長く愛され続ける家庭料理を習いました。

“アッシ・パルマンティエ”のつくり方

ポトフの具が残ったら、アッシ・パルマンティエに。肉と香味野菜、じゃがいもをそれぞれつぶして重ね、こんがりと焼きます。このためにポトフをつくりたくなるかも。

材料材料 (底の直径10×高さ4cmの耐熱容器1台分)

ポトフの牛肉(4cm角)………… …… …… 1個
ポトフの玉ねぎ少々
ポトフのポロねぎ少々
ポトフのじゃがいも1と1/2個
ナツメグ少々
パルミジャーノチーズ大さじ1(すりおろし)
パン粉大さじ1
バター5g(食塩不使用)
適量
胡椒適量

1耐熱容器に具材を入れる

ボウルにポトフの牛肉と玉ねぎ、ポロねぎを入れ、フォークの背で細かくほぐす。味をみて足りないようなら塩を加え、ナツメグ、胡椒を加えて混ぜ、耐熱容器に入れて平らにならす。

2じゃがいもを加え焼く

じゃがいもはフォークでつぶしてパルミジ ャーノチーズを加え、味をみて足りなければ塩でととのえ、1の上に平らに広げる。パン粉をふり、バターをちぎって散らす。オーブントースターに入れ、中まで熱くなり、表面にいい焼き色がつくまで7~8分焼く。

完成

教える人

サルボ恭子 料理家

サルボ恭子 料理家

料理家の叔母に師事したのち、渡仏。パリの名門ホテル「オテル・ド・クリヨン」の厨房に勤務。現在は東京で料理教室を主宰。フランス家庭料理を軸に、さまざまなテーマで活動する。著書も多数。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「春のキッチン」
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A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。