春ならではのたけのことわかめの魅力が満喫できる若竹煮。歯ごたえよく、だしの旨味もじわりと染み込み、春をより身近に感じる煮物です。心もうきうき、何か新しいことを始めたくなる春にぴったりの定番料理を料理研究家の大庭英子さんに教わりました。
新たけのこと新わかめを合わせて煮た春の煮物です。このふたつの食材は味の相性がよく、もうひとつ相性がいい木の芽を添えて春を満喫してください。
たけのこ | 4本(300~350gぐらいのもの) |
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米ぬか | 約2/3カップ |
赤唐辛子 | 1~2本 |
皮をたわしで洗い、根元の切り口を薄く切り落とし、穂先を斜めに切り落とす。
皮に、縦に1本、切り込みを入れる。
大きい鍋にたけのこを入れ、たっぷりの水を入れて米ぬか、赤唐辛子を入れる。
強火にかけて煮立ってきたら、落とし蓋をして吹きこぼれない程度の強火で40分~1時間ゆでる。
ゆで汁のまま冷ます。
表面のぬかを洗い落とし、縦の切り込みから、穂先の姫皮を残して皮をむく。
使わないぶんはボウルや保存容器に入れ、たけのこが完全にかぶるように水を加えて冷蔵庫で保存。毎日、水を替えて1週間ほど保存可能。
ゆでたけのこ | 3~4個(400g)(穂先の部分) |
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生わかめ* | 80g |
だし汁 | 3カップ |
★ 調味料 | |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ みりん | 大さじ1 |
・ 醤油 | 小さじ1 |
・ 塩 | 小さじ2/3 |
木の芽 | 約20枚 |
*鮮やかな緑ですでにゆでてあるもの。黒っぽいものはさっとゆでてから使う。
ゆでたけのこは縦半分に切り、下のほうは厚さ1cmの半月切りに、穂先の上部はさらに縦半分に切る。
わかめは水でさっと洗って長さ4cmに切る。
鍋にだし汁を煮立てて調味料を加え、たけのこを入れて再び煮立ってきたら、火を弱めて蓋をし、20分ほど煮てそのまま冷ます。
再び中火にかけ、煮立ってきたらわかめを入れてひと煮し、器に盛って煮汁を注ぎ、木の芽を天盛りする。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
構成:中村裕子 写真:原ヒデトシ
この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。