野菜たっぷり春の洋食
甘味と苦味のバランスが絶妙な"菜の花入りタルタルのチキンオープンサンド"

甘味と苦味のバランスが絶妙な"菜の花入りタルタルのチキンオープンサンド"

しっかりとボリュームがあり、菜の花の苦味がアクセントになって食べ飽きない味わいのオープンサンドです。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。

“菜の花入りタルタルのチキンオープンサンド”のつくり方

チキンはマーマレードをたっぷり入れたほんのり甘いソースをからめながらソテー。
菜の花のほろ苦さとの調和が絶妙。具だくさんオープンサンドだからお腹も満足。

材料材料 (2人分)

食パン2枚(6~8枚切り)
★ チキンソテー
・ 鶏もも肉大1枚(約300g)
・ 塩少々
・ 醤油大さじ1と1/2
・ 酒大さじ1と1/2
・ 水大さじ2
・ マーマレード大さじ2
★ 菜の花入りタルタル
・ 菜の花6~8本
・ 菜の花をゆでる塩少々
・ ゆで卵2個
・ マヨネーズ大さじ2
・ プレーンヨーグルト小さじ1(または牛乳)
・ 塩少々
★ からしバター
・ バター適量
・ 練りがらし適量

1チキンソテーをつくる

鶏肉は筋に切り込みを入れながら厚みを均等にして広げ、塩をふって下味をつける。フライパンに鶏肉を皮目を下にして入れて(油はひかない)中火にかけ、皮目にしっかり焼き色がつくまで焼いたら裏返し、蓋をして弱火で5~6分焼く。

2煮詰める

余分な脂をキッチンペーパーで拭き、残りの材料を加えて煮詰めながら煮からめる。粗熱が取れたら好みの厚さのそぎ切りにする。

3菜の花入りタルタルをつくる

菜の花は塩ゆでしてザルにあげ、粗熱が取れたら3等分に切って水気を絞る。ゆで卵は殻をむいて細かく刻み、菜の花とともに残りの材料を合わせて混ぜる。

4仕上げ

バターを室温でやわらかくし、練りがらしと混ぜてからしバターをつくり、軽くトーストしたパンに塗る。チキンソテーをのせ、菜の花入りタルタルをのせる。

完成

教える人

植松良枝 料理研究家

植松良枝 料理研究家

料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。

構成:中村裕子 写真:野口健志

この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「春のキッチン」
四季dancyu「春のキッチン」
A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。