あさりの旨味を吸ったパスタと、優しい甘味と食感の春キャベツが堪能できる絶品の一皿です。心もうきうき、何か新しいことを始めたくなる春にぴったりの定番料理を料理研究家の大庭英子さんに教わりました。
春×春の爛漫パスタ。あさりから出る極上のスープをキャベツとスパゲッティにたっぷりからめてください。パスタディナーは軽やかで華やかで、ワインもすすみそう。あさりは「砂抜きずみ」の表示のあるものも、念のため、再度砂を吐かせてから料理すると安心です。
スパゲッティ | 160g |
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スパゲッティをゆでる塩 | 大さじ1強 |
あさり | 250g |
春キャベツ | 200g |
白ワイン | 大さじ1 |
にんにく | 2片 |
赤唐辛子 | 2本 |
オリーブオイル | 大さじ3~4 |
塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
あさりはバットに入れてひたひたの塩水(材料外、3%程度)を加え、静かな暗い場所に2時間ほどおいて砂を吐かせる。
キャベツは3~4cm四方に切る。にんにくは縦半分に切る。
あさりは塩水を捨て、両手で殻と殻をこすり合わせながら洗い、水気をきる。フライパンに入れて白ワインをふり、蓋をして中火にかけ、煮立ってきたら途中混ぜながら、殻が開くまで蒸し煮にして取り出す。
フライパンを洗って水気を拭き、オリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れて弱火で熱する。
にんにくの香りが立ち、色づいてきたら3を加えてさっと炒め合わせ、いったん火を止める。
たっぷりの熱湯に塩を入れて、スパゲッティを入れて混ぜ、表示のゆで時間の2分前にキャベツを入れて混ぜる。
6をザルにあげてゆで汁をきり、5に加えて中火で炒め合わせ、塩、胡椒で味をととのえて器に盛る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
構成:中村裕子 写真:原ヒデトシ
この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。