野菜たっぷり春の洋食
まろやかでコク深い"春野菜と卵のマカロニグラタン"

まろやかでコク深い"春野菜と卵のマカロニグラタン"

菜の花のほろ苦さや香りが、春の訪れを感じさせてくれます。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。

“春野菜と卵のマカロニグラタン”のつくり方

春野菜の香りやほのかな苦味を生かしたグラタンです。ぜひホワイトソースをつくってください。まろやかで、バターのコクがフレッシュで最高の味わいです。

材料材料 (4人分)

マカロニ80g
マカロニ用の塩大さじ1弱
グリーンアスパラガス3~4本
菜の花1/2束(約120g)
新玉ねぎ1/4個
ハム100g
ゆで卵4個
★ ホワイトソース
・ バター60g
・ 小麦粉大さじ3
・ 牛乳600ml(冷たく冷やしておく)
・ 塩小さじ2/3
ピザ用チーズ80g
オリーブオイル適量

1下準備

耐熱容器の内側にオリーブオイルを刷毛などで薄く塗る。

2ゆでる

鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、マカロニを袋の表示よりやや長め(1~2分長め)にゆでてザルにとり、続けてアスパラと菜の花をゆでる。ともに水気をきって菜の花は長さを3等分に、アスパラは長さ3cmに切る。

3材料のカット

新玉ねぎは繊維に沿ってごく薄切りにする。ハムは長さ3cm、幅1cmの長方形に切る。ゆで卵は殻をむいて厚さ8mmの輪切りにする。

4ホワイトソースをつくる

バターを溶かして小麦粉を加え、なめらかになるまで木ベラで1~2分混ぜ、火を止めて蓋をし、6~8分おく。再び弱火にかけ、ふつふつしてきたら冷たい牛乳を一度に加える。泡立て器に持ち替え、全体を混ぜて火を通す。混ぜた跡がやや残る程度にとろみが出てきたら、塩を加えて混ぜる。

5オーブンで焼く

新玉ねぎは生のまま、マカロニ、ハムとともにホワイトソースと混ぜ合わせて1の器に流し入れ、上に春野菜と卵をなじませ、菜箸などで具材がまんべんなく行き渡るように調整する。チーズを散らし、 230℃のオーブンで約15分焼く。

完成

教える人

植松良枝 料理研究家

植松良枝 料理研究家

料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。

構成:中村裕子 写真:野口健志

四季dancyu「春のキッチン」
四季dancyu「春のキッチン」
A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。