菜の花のほろ苦さや香りが、春の訪れを感じさせてくれます。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。
春野菜の香りやほのかな苦味を生かしたグラタンです。ぜひホワイトソースをつくってください。まろやかで、バターのコクがフレッシュで最高の味わいです。
マカロニ | 80g |
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マカロニ用の塩 | 大さじ1弱 |
グリーンアスパラガス | 3~4本 |
菜の花 | 1/2束(約120g) |
新玉ねぎ | 1/4個 |
ハム | 100g |
ゆで卵 | 4個 |
★ ホワイトソース | |
・ バター | 60g |
・ 小麦粉 | 大さじ3 |
・ 牛乳 | 600ml(冷たく冷やしておく) |
・ 塩 | 小さじ2/3 |
ピザ用チーズ | 80g |
オリーブオイル | 適量 |
耐熱容器の内側にオリーブオイルを刷毛などで薄く塗る。
鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、マカロニを袋の表示よりやや長め(1~2分長め)にゆでてザルにとり、続けてアスパラと菜の花をゆでる。ともに水気をきって菜の花は長さを3等分に、アスパラは長さ3cmに切る。
新玉ねぎは繊維に沿ってごく薄切りにする。ハムは長さ3cm、幅1cmの長方形に切る。ゆで卵は殻をむいて厚さ8mmの輪切りにする。
バターを溶かして小麦粉を加え、なめらかになるまで木ベラで1~2分混ぜ、火を止めて蓋をし、6~8分おく。再び弱火にかけ、ふつふつしてきたら冷たい牛乳を一度に加える。泡立て器に持ち替え、全体を混ぜて火を通す。混ぜた跡がやや残る程度にとろみが出てきたら、塩を加えて混ぜる。
新玉ねぎは生のまま、マカロニ、ハムとともにホワイトソースと混ぜ合わせて1の器に流し入れ、上に春野菜と卵をなじませ、菜箸などで具材がまんべんなく行き渡るように調整する。チーズを散らし、 230℃のオーブンで約15分焼く。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。
構成:中村裕子 写真:野口健志