「味坊」梁さんの発酵白菜レシピ
旨味の塊"発酵白菜"をつくる

旨味の塊"発酵白菜"をつくる

白菜は、発酵させることで旨味が倍増!発酵が進むと酸味もでてきて、より美味しくなります。白菜と塩だけで簡単につくることができるので、ぜひチャレンジしてみてください!食いしん坊倶楽部の配信イベントdancyu Live!キッチンで、東京・神田「味坊」の店主梁宝璋(りょう・ほうしょう)さんに、発酵白菜のレシピを習いました。

冬場の発酵白菜のつくり方

2019年dancyu11月号で紹介した「発酵白菜」のレシピよりも、今回はやや塩分量が少なめ。理由は、冬場は特に塩分が少ないほうが発酵しやすいのだそうです。白菜に塩をふってしっかり水分を引き出すのがポイント!お店では白菜をまるごと塩漬けしますが、自宅ではざく切りにして仕込みましょう。

材料材料 (つくりやすい分量)

白菜1/2個(約800g)
10g

1白菜を切る

白菜は半分に切り、芯にV字に包丁を入れて取り除く。中心に近い小さな葉は、斜めにざく切りにする。外側の大きな葉は軸と葉の境目あたりで2等分して、白い軸の部分は細めに切る。葉の部分は太めのざく切りにする。

白菜を切る

2塩をふる

①を大きめのボウルに入れ、塩をふる。白菜に塩がまんべんなく行き渡るように両手で混ぜながら、軽くもみ込む。

塩をふる

3ひと晩置く

しっかり白菜の水分を引き出すために、ひと晩(8時間以上)置く。

ひと晩置く
左が塩をして置いたもの、右が食べごろの発酵白菜。

4水分をしぼってポリ袋へ

白菜を両手でギュッとしぼって水分をしっかり出し、厚手のポリ袋(または殺菌した保存容器)へ入れる。すべて入れ終えたら白菜が浸るだけ、しぼった白菜の水分を加える。ポリ袋の空気を抜いて口を結ぶ。

5発酵させる

そのまま陽の当たらない室温の場所に置いて発酵させる。冬場は1ヶ月、夏場は2週間ほどで発酵する。発酵の香りと酸味が出てきたら食べごろ。空気に触れないようにして冷蔵庫で保存すれば、3ヶ月ほどもつ。

文:大沼聡子 写真:佐藤侑治

大沼 聡子

大沼 聡子 (編集者・ライター)

家庭科教師だった母親の影響で、小学生の頃から料理雑誌を愛読。現在はレシピ本の企画・編集のほか、食まわりの記事を雑誌・ウェブ等で執筆している。趣味は世界各国の料理をつくること、食べ歩くこと。