日本酒に合うクミンとカルダモンのつまみ
多彩な味をクミンが押し上げる!"ひよこ豆のスパイシーサラダ"

多彩な味をクミンが押し上げる!"ひよこ豆のスパイシーサラダ"

クミンの爽やかな香りが、ホクホクした食感のひよこ豆や、さまざまな具材を包み込み、すっきりと日本酒によく合います。お薦めの日本酒は「ロートーン、つまり茶色っぽくて重厚感があり、味の多いお酒が合う」とは酒肴家の稲垣知子さん。クミンの強い香りがお酒のいろいろな味と結びつき、思いがけない味を生むという。今回は、数あるスパイスの中でも特に日本酒に合うという、カルダモンとクミンを使ったつまみを習いました。

クミンで日本酒つまみ

豆や野菜の甘味、辛味、酸味、旨味、お酒の複雑味をクミンが一手に押し上げる!

“ひよこ豆のスパイシーサラダ”のつくり方

材料材料 (つくりやすい分量)

ひよこ豆水煮200g
トマト1/2個(約70g)
玉ねぎ1/2個(約80g)
さやいんげん50g
A
・ クミンシード小さじ2
・ オリーブオイル大さじ3
・ レモン果汁大さじ1
・ 醤油大さじ1
・ 一味唐辛子適量
・ 塩少々

1クミンシードをから煎りする

Aのクミンシードはフライパンでから煎りし、香りを出す。ボウルにほかのAの材料とともに入れ、混ぜる。

2野菜をカットする

トマトは7~8mmの角切り、玉ねぎは粗みじんに切る。さやいんげんは色よくゆで、長さ7~8mmに切る。これらを1に加えてよく混ぜる。

3混ぜ合わせる

ひよこ豆は軽く洗ってしっかり水気をきり、2に加えて全体をよく混ぜ合わせる。

ロートーンの播州一献 山廃純米 愛山 生原酒がお薦め

日本酒

米ののびやかな甘味や酸味、苦味など、さまざまなニュアンスが潜む「播州一献」。クミンの香りをはじめ、ひよこ豆の甘味、玉ねぎの辛味、トマトの旨味や酸味、さやいんげんの青臭さなど、サラダのさまざまな要素と相まって、山廃仕込み由来の複雑な味が開花する。

教える人

稲垣知子 酒肴家

稲垣知子 酒肴家

和食からエスニックまで、ジャンルを超えて日本酒に合うつまみを研究。スパイスを使った料理と日本酒のペアリングも得意。ふだんは何種類ものスパイスを組み合わせて使うことが多い。「スパイスの効果で、料理とお酒の味わいに深みが増すんです」

文:佐々木香織 写真:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子 撮影協力:UTUWA

※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。

技あり!dancyu スパイス
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A4変型判(96頁)
2020年7月30日発売/800円(税抜き)
佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。