香り高いモロッコの家庭料理
にんにくを効かせた"そら豆のペースト"

にんにくを効かせた"そら豆のペースト"

そら豆の甘味がにんにくや各種スパイスの刺激と見事に調和し、存在感のあるペーストになります。スパイス、レモン、ハーブなど異国情緒あふれる香りの多重奏が魅力のモロッコ料理を、料理研究家の口尾麻美さんに教えてもらいました。

“そら豆のペースト”のつくり方

パンにつけて食べることはもちろん、もう少しゆるく仕上げてスープとして楽しむのもお薦めです。

材料材料 (2~3人分)

乾燥そら豆150~200g(またはえんどう豆)
500ml
にんにく2~3片
A
・ パプリカパウダー小さじ1/2
・ クミンパウダー小さじ1
・ 塩小さじ1
・ 胡椒小さじ1
・ オリーブオイル大さじ2~3
オリーブオイル適量
クミンパウダー適量
カイエンペッパー適量

1下ごしらえ

乾燥そら豆は熱湯に15分つけて皮を取り除いた後、1晩水につける。

2ゆでる

1の水をきって鍋に入れ、分量の水、にんにくを入れ、蓋をして中火にかける。沸いたら吹きこぼれないように火を弱め、途中、アクを取りながらやわらかくなるまでゆでる。

3ペースト状にする

2を余分な水気をきってフードプロセッサーに入れ、Aも加えて撹拌し、ペースト状にする。

4仕上げ

温かいうちに器に盛り、オリーブオイル、クミンパウダー、カイエンペッパーを散らす。

完成

教える人

口尾麻美 料理研究家

口尾麻美 料理研究家

アパレルの仕事を経て料理の道へ。世界各国へ旅をし、インスピレーションを受けた料理をイベントや料理教室で紹介。モロッコのほか、トルコやリトアニア、台湾などをテーマにした著書がある。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。