日本酒に合うクミンとカルダモンのつまみ
スパイシーで軽やかな"紫キャベツのコールスロー"

スパイシーで軽やかな"紫キャベツのコールスロー"

体調を整える役割もあるカルダモンで、マヨネーズが軽やかな味わいに。「スパイスは日本酒の中に隠れているおいしさや香りをふくらませてくれます」と酒肴家の稲垣知子さん。明るいグリーンを思わせる、きれいでみずみずしい味わいの“ハイトーン”の日本酒と合わせるのがお薦め。今回は、数あるスパイスの中でも特に日本酒に合うという、カルダモンとクミンを使ったつまみを習いました。

カルダモンで日本酒つまみ

マヨネーズの重たい味をカルダモンで“軽量化”。エンドレスで食べられる不思議なコールスローです。

“紫キャベツのコールスロー”のつくり方

材料材料 (2人分)

紫キャベツ2~3枚(約200g)
アーモンドスライス10g
カルダモンパウダー小さじ1/2
ふたつまみ
マヨネーズ40g

1紫キャベツの下準備

紫キャベツはせん切りにし、塩をふって軽く混ぜる。塩がなじんでしんなりしたら水気をしっかり絞る。

2アーモンドを煎る

アーモンドスライスはフライパンでから煎りし、1のキャベツとボウルに合わせる。

3仕上げる

2にマヨネーズ、カルダモンパウダーを加えてよく混ぜる。

完成

ハイトーンの信州亀齢 ひとごこち 純米吟醸がお薦め

りんごのような吟醸香と甘味をたたえる「信州亀齢」。お酒の甘味とマヨネーズのコクがしっかり交わるのに、いくら食べて飲んでも重たく感じないのは、カルダモンがレモン果汁やハーブのような働きをするから。飛行機雲のようにぐーっと伸びる、カルダモンの爽やかさをご堪能あれ!

教える人

稲垣知子 酒肴家

稲垣知子 酒肴家

和食からエスニックまで、ジャンルを超えて日本酒に合うつまみを研究。スパイスを使った料理と日本酒のペアリングも得意。ふだんは何種類ものスパイスを組み合わせて使うことが多い。「スパイスの効果で、料理とお酒の味わいに深みが増すんです」

文:佐々木香織 写真:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子 撮影協力:UTUWA

※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。

技あり!dancyu スパイス
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A4変型判(96頁)
2020年7月30日発売/800円(税抜き)
佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。