菜の花の優しい苦味と、アサリの旨味が美味しい目にも鮮やかな一品です。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?
イタリア人も“菜の花”(Cima di Rapa/チーマディラーパ)が好きです。独特の苦味はオリーブオイルとの相性がとても良いので、トマト系でなくオイル系のソースで仕上げるのがお薦め。南イタリアでは、サルシッチャとともにショートパスタのソースとしてよく食べられています。
日本の菜の花は、イタリアのチーマディラーパに比べて穏やかな味なので、サルシッチャではなくアサリや白身魚と一緒にソースが良い。南イタリアを想像しながらどうぞ。
合わせるワインはプーリア州のガリオッポ種を使ったロゼなどがお薦め。ドライなロゼですが、香りの中にイチゴのようなフレッシュさがあって、菜の花のほろ苦さをエレガントに引き上げてくれますよ。
パスタ | 160g(1.45mm) |
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アサリ | 16個 |
菜の花 | 150g |
にんにく | 1片(潰す) |
オリーブオイル | 適量 |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩を入れパスタを加えたら、時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
菜の花は軸と葉に分ける。軸は縦に1/2に切り、葉は大きめのザク切りにする。
フライパンに大さじ1/2のオリーブオイルを入れ、にんにくを加えたら中火で熱する。
2のフライパンに菜の花の軸を入れたら、にんにくを取り出す(お好きな方は残してもOK)。軸は焼きつけるように火を入れる。
3にアサリを入れ、蓋をして蒸し焼きにする。
アサリの口が開いたら、菜の花の葉を加え混ぜ合わせ弱火にする。
5にゆで上がったパスタを入れ、パスタが乾かないようゆで湯を加えながら炒めたら完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部