冷蔵庫に入っていたら嬉しいつまみ達です。大豆のオイル漬けは、時間はかかりますが絶品なので、ぜひつくってみてください!器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
坂野友紀さん作の錫(すず)の蓋をつけた、石川昌浩さんのシャーレ。本来はバターケースなんですが、私たちは器としても愛用しています。一品料理を出すときにも、蓋があることで直前まで香りや湯気を閉じ込めることができます。
落花生 | 正味50g |
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油 | 小さじ1 |
花椒粒 | 小さじ1/2(粗く刻む) |
塩 | 小さじ1/2 |
落花生はフライパンで軽く煎る。ボウルに取り出し、粗熱を取る。
フライパンに油と花椒を入れて弱火にかける。香りが出たら落花生を加え、塩をふって手早く和え、火を止める。キッチンペーパーの上に取り出し、冷ます。
大豆 | 150g |
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塩 | 適量 |
エキストラバージンオリーブオイル | 適量 |
大豆をたっぷりの水につけてもどし、軽く洗ってザルにある。
①を鍋に入れ、新鮮な水をかぶるくらいに注ぎ、あれば野菜くずなどを加えて強火にかける。沸騰したらごく弱火にし、好みのかたさになるまで1~1時間30分くらいことこと煮る。
煮上がったら、ゆで汁が海水程度の塩気を感じるくらいに塩を加え、そのまま常温になるまでおく。
水気をきり、清潔な瓶に入れる。エキストラバージンオリーブオイルをかぶるまで注ぐ。冷蔵庫で1週間ほど日持ちする。
アーモンド | 100g |
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水 | 100ml |
昆布 | 2枚(5cm角) |
ゼラチン | 1~1.5g |
アーモンドをボウルに入れ、2倍量の水(分量外)を注ぎ、1晩から1日、つけておく。
ザルにあげて水気をよくきる。フードプロセッサーで攪拌し、水を少しずつ加えながらのばす。
さらしで2をこし、アーモンドミルクをつくる。昆布を入れ、冷蔵庫で5~6時間おく。
昆布を取り出し、アーモンドミルクを小鍋に入れて温める。ゼラチンを入れて溶かす(ゼラチンの量は好みで増減する)。
器に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固める。ほんのり塩味がついているのでそのままでもおいしいし、わさび醤油などを少しかけてもいい。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。