ベシャメルソースのおいしい料理
冬の旨味を楽しむ"かきとほうれん草のグラタン"

冬の旨味を楽しむ"かきとほうれん草のグラタン"

かきはふっくらと白ワインで火を通すのがポイントです。ベシャメルソースに卵とチーズを混ぜたモルネーソースをたっぷりとからめて焼き上げ、フレンチテイストに。人気料理研究家のサルボ恭子さんに、ベシャメルソースを使ったおいしいレシピを習いました。

手づくりベシャメルソースのつくり方

手づくりベシャメルソース
ベシャメルソースのつくり方は各ご家庭のつくり方でもOKですが、ベシャメルソースのおいしい料理①でサルボ恭子さんのつくり方をご紹介していますのでぜひご参照ください。

“かきとほうれん草のグラタン”のつくり方

冬が旬のかきとほうれん草を取り合わせた、この時期ならではの一品。ほうれん草、かきの順に盛りつけて焼くと、見た目に贅沢感が出ます。

材料材料 (3~4人分)

かき9~12粒
ほうれん草1束
★ モルネーソース
・ ベシャメルソース400g
・ 卵1個分
・ パルミジャーノチーズ20g(すりおろし)
オリーブオイル小さじ1
にんにく1片分(薄切り)
白ワイン1/3カップ
小さじ1/3(粗塩)
胡椒適量

1下ごしらえ

かきは水の中で手で優しく振り洗いし、ザルにあげて水気をきり、キッチンペーパーで水気を拭く。ほうれん草は塩少々(分量外)を加えた熱湯でゆで、根元を切り落として長さ5cmに切り、水気を絞る。

2モルネーソースをつくる

ボウルにベシャメルソースを入れ、卵黄とパルミジャーノチーズを加えてよく混ぜる。

3かきに火を通す

フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱めの中火で熱し、にんにくの香りが立ったらかきを入れ、両面焼く。白ワインを加えてアルコール分をとばして煮詰める。ほうれん草、塩、胡椒を加えて混ぜ、火を止める。

4オーブンで焼く

3にモルネーソースを加えて混ぜ合わせ、1人用の耐熱容器3~4つに分けて入れる。220℃のオーブンで12~13分、おいしそうな焼き色がつくまで焼く。

完成

教える人

サルボ恭子 料理家

老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏、ル・コルドンブルー・パリ、リッツ等の料理学校を経て「オテル・ド・クリオン」調理場へ。当時2つ星のメインダイニングのキッチンとパティスリーに勤務。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て独立。フレンチの手法を取り入れた家庭料理に定評がある。雑誌やテレビなどへのレシピ提供のほか、料理のプロとして生地の開発から参画したオリジナルエプロン「NOTRE TABLIER」のプロデュースなど精力的に活躍。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)

文:松原京子 写真:木村 拓

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。