ベシャメルソースのおいしい料理
香り高いピラフがベースの"かにのドリア"

香り高いピラフがベースの"かにのドリア"

かにの旨味たっぷりのピラフとパルミジャーノチーズ入りのベシャメルソースの組み合わせが絶妙の、ちょっと贅沢なドリア。ピラフは長ねぎですっきりとした甘さと風味を出し、パセリを加えて彩りと香りをプラスします。人気料理研究家のサルボ恭子さんに、ベシャメルソースを使ったおいしいレシピを習いました。

手づくりベシャメルソースのつくり方

手づくりベシャメルソース
ベシャメルソースのつくり方は各ご家庭のつくり方でもOKですが、ベシャメルソースのおいしい料理①でサルボ恭子さんのつくり方をご紹介していますのでぜひご参照ください。

“かにのドリア”のつくり方

かにの代わりにえびや帆立貝柱を使っても。ピラフとソースをそれぞれつくっておき、食べる直前に耐熱容器に入れてパン粉とバターをのせて焼くと、いつでもアツアツが食べられます。

材料材料 (3~4人分)

★ かにピラフ
・ 米2合
・ 蟹150g(ほぐし身)
・ マッシュルーム6個
・ 長ねぎ1/2本
・ バター10g(食塩不使用)
・ 白ワイン2/3カップ
・ 塩小さじ1/2(粗塩)
・ 胡椒適量
・ パセリ1~2本分(みじん切り)
ベシャメルソース400g
パルミジャーノチーズ20g(すりおろし)
パン粉大さじ1
バター20g

1ピラフをつくる

蟹は骨があったら取り除く。マッシュルームは石突きを取って縦幅2~3mmに切る。長ねぎは5mmに切る。米はといでザルにあげ、水気をきる。

2炒める

フライパンにバターを入れて弱めの中火で熱し、マッシュルームと長ねぎを入れてしんなりするまで炒め、蟹を加える。すぐに白ワインを加えてアルコール分をとばして煮詰め、火を止めて塩、胡椒をふって混ぜる。ザルにあげて具と煮汁に分ける。

3炊く

炊飯器に米を入れ、2の煮汁に水を足して2合の目盛りまで注ぎ入れ、普通に炊く。炊き上がったら2の具を加え、パセリも入れ、さっくりと混ぜ合わせる。

4ソースを加える

ボウルにベシャメルソースを入れ、パルミジャーノチーズを加えて混ぜる。

5仕上げ

1人用の耐熱容器3~4つに蟹ピラフを分けて入れ、4 のベシャメルソースをかける。パン粉をふり、バターを5mmに切って散らす。220℃のオーブンで10分、おいしそうな焼き色がつくまで焼く。

完成

教える人

サルボ恭子 料理家

老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏、ル・コルドンブルー・パリ、リッツ等の料理学校を経て「オテル・ド・クリオン」調理場へ。当時2つ星のメインダイニングのキッチンとパティスリーに勤務。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て独立。フレンチの手法を取り入れた家庭料理に定評がある。雑誌やテレビなどへのレシピ提供のほか、料理のプロとして生地の開発から参画したオリジナルエプロン「NOTRE TABLIER」のプロデュースなど精力的に活躍。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)

文:松原京子 写真:木村 拓

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。