揚げたての豆腐はお酒との相性が抜群です。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
いつものように厚揚げを買うのではなく、家で新鮮な油を使い、豆腐を揚げるところからつくると、とびきりのご馳走になるのです。ましてや木下宝さんの繊細で凛としたガラスの平皿に盛れば、庶民的な厚揚げがどこから見ても立派な前菜に変身!
揚げたてのおいしさをシンプルに味わいつつ、でもほんの少しニュアンスがほしくてパルミジャーノチーズを削りかけました。
豆腐* | 1丁 |
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菜種油 | 適量 |
塩 | 適量 |
パルミジャーノチーズ | 適量 |
*豆腐は絹ごしでも木綿でも可。絹ごしだとなめらかな食感を楽しめ、木綿にすると力強さが生きる。今回は絹ごし豆腐を使用。
豆腐はさらしで巻いて皿などで重しをし、1〜4時間ほど水きりしておく(重しをする時間は豆腐によって異なるが、絹は特に長めに、しっかりとかたさが出るまで水きりをする)。
豆腐を一口大に切り、切断面の水分も丁寧にキッチンペーパーで拭く。
フッ素樹脂加工のフライパンに油を1~2cmほど入れ、中強火にかける。180℃になったら豆腐を入れ、全面がきつね色になるまで返しながら揚げる。
油を軽くきり、塩をふる。器に盛り、パルミジャーノチーズをおろしかける。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。