冬の定番おかず&副菜レシピ
生姜の力で芯までポカポカになる"けんちん汁"

生姜の力で芯までポカポカになる"けんちん汁"

寒い日に飲みたい、素朴でとろりと温かく心に染みる汁物です。しみじみおいしくて、食べてほっとする「定番」の料理を料理研究家の大庭英子さんに教わりました。

“けんちん汁”のつくり方

精進料理の具だくさん汁。しみじみとおいしさを感じます。とろみをつけるとあったかみも増し、体が芯から温まります。生姜を添えてさらにポカポカに。

材料材料 (4人分)

木綿豆腐1/2丁(150g)
里芋4~5個
かぶ2個
生椎茸4個
胡麻油大さじ1
だし4カップ
小さじ2/3
★ 水溶き片栗粉(混ぜ合わせる)
・ 片栗粉大さじ1
・ 水大さじ2
生姜適量(すりおろし)

1下ごしらえ

豆腐は1.5cm角に切る。里芋は皮をむいて1.5cm角に切り、塩(分量外)をふって手でもみ、水で洗って水気を拭く。かぶは皮をむいて1.5cm角に切る。生椎茸は石突きを切り、縦4~6等分に切る。

2煮る

鍋に胡麻油を熱して豆腐、野菜を入れて中火で炒め、だしを加えて煮立ってきたら、火を弱めてアクを取り、蓋をして弱火で12~15分煮る。

3仕上げ

塩を加えて3分ほど煮、水溶き片栗粉を加えて混ぜ、とろみをつけて器に盛り、生姜をのせる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型 判( 120 頁)
ISBN: 9784833479493
2020年12月10日発売/1000円(税抜き)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。