今の時期に美味しくなる旬の食材を組み合わせた、王道のおかずです。しみじみおいしくて、食べてほっとする「定番」の料理を料理研究家の大庭英子さんに教わりました。
冬においしいぶりと、冬野菜の代表格である大根。黄金の組み合わせが光る、冬の定番の煮物です。飴色になった大根に食欲がそそられます。
独特の匂いが気になる大根は下ゆでをすること、生臭さが出ないようにぶりは煮立てた煮汁に入れること、などおいしくつくるポイントをクリアすれば、納得の味に仕上がります。
ぶり | 3切れ(約350g)(切り身) |
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大根 | 12cm(約550g) |
水 | 1/2カップ |
★ 調味料 | |
・ 酒 | 大さじ4 |
・ みりん | 大さじ2 |
・ 砂糖 | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ3 |
生姜 | 小1片分(せん切り) |
生姜の皮 | 小1片分 |
だし | 1カップ(または水) |
醤油 | 大さじ1 |
大根は厚さ2.5~3cmの輪切りにし、大根の側面にある繊維の部分を取り除くようにして皮を厚めにむき、半分に切る。
大根を鍋に入れて多めの水と米大さじ1(材料外)を入れて中火にかけ、煮立ってきたら蓋をして弱火で20分ほど、やわらかくなるまでゆでる。
そのままおいて冷まし、米を洗い落とす。大根を下ゆでしておくと、大根独特の匂いが抜ける。
ぶりは1切れを4等分に切る。
鍋に水を入れて煮立て、調味料、生姜、生姜の皮を入れ、再び煮立ったらぶりを1切れずつ入れ、蓋をして弱火で10~12分煮る。
いったん、ぶりを取り出す。
続けて大根を入れ、だしを加えて煮立ってきたら醤油を加え、蓋をして弱火で15分ほど煮る。
ぶりを戻し入れてさらに5分ほど煮る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。