カリフラワーの甘味とマッシュルームの香りが絶妙に合う一皿です。レモンの酸味が加わることでキリっとした味わいになります。寒さが深まり、畑に霜がおり始めると、冬の野菜は甘味を増します。夏に比べると地味な印象の冬野菜ですが、穏やかで、じんわりとした美味しさが楽しめます。そんな野菜の息吹が感じられる、魅力にあふれる野菜料理を料理研究家の植松良枝さんに教えてもらいました。
ワインに合うサラダとして好評の白いサラダ。酢を使わずにレモン汁の爽やかな酸味で味をまとめます。
ナッツやチーズでコクをプラス。ルッコラやクレソンの香りが大人の味に。
カリフラワー | 120g (正味) |
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マッシュルーム(ホワイト) | 100g(小1パック) |
クレソン、ルッコラ | 合わせて100~120g |
アーモンド | 12粒 |
セミハードチーズ | 60g(コンテ、ゴーダ、グリュイエールなど) |
オリーブオイル | 大さじ1と1/2 |
レモン汁 | 適量 |
塩 | 適量 |
クレソンとルッコラは食べやすく切る。カリフラワーは小房に分け、縦にごく薄切りにする。マッシュルームは石突きを取り、縦にごく薄切りにしたらバットに広げ、レモン汁適量(小さじ1~2程度)をふりかけておく。アーモンドは薄切りにする。
ボウルに1を入れ、チーズの2/3量をおろして加え、オリーブオイルを回し入れて全体をよく和え、レモン汁、塩で味つけする。
器に盛り、残りのチーズをすりおろしてかける。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
文:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。