しっかりとした甘味を感じられる今の時期のカリフラワーをたっぷり使った一皿です。クリーミーなパスタソースと抜群に合います。寒さが深まり、畑に霜がおり始めると、冬の野菜は甘味を増します。夏に比べると地味な印象の冬野菜ですが、穏やかで、じんわりとした美味しさが楽しめます。そんな野菜の息吹が感じられる、魅力にあふれる野菜料理を料理研究家の植松良枝さんに教えてもらいました。
生クリームとチーズでつくるクリーム味は、まろやかであったか。冬におすすめです。カリフラワーたっぷりだから、スパゲッティが大盛りのひと皿になるのもちょっとうれしい。
スパゲッティ | 160g(1.6mm) |
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カリフラワー | 200g(正味) |
ゆで卵 | 2個 |
ハム | 大2枚(スライス) |
玉ねぎ | 1/4個分(みじん切り) |
生クリーム | 100ml |
オリーブオイル | 大さじ1強 |
塩 | 小さじ1/4~1/3 |
パルミジャーノチーズ | 適量 |
カリフラワーは小房に分け、大きさが揃うよう、大きなものは半分に切る。ハムは半分に切ってから幅1cmに切る。
塩大さじ1強(分量外)を加えた湯でカリフラワーをゆで始め、時間差でスパゲッティを加え、袋の表示より1分ほど短めにゆでる。カリフラワーはしっかりやわらかくなるまで6~7分ゆでて取り出す。
熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎを入れて透き通るまで中火で炒め、ハムを加えてさっと炒め合わせる。
ゆでたカリフラワーとゆで卵(丸ごと)を入れ、ヘラでゆで卵を好みの粗さにつぶしながら炒める。
ゆで汁50ml程度と生クリームを加え、弱火で2分ほど煮たらゆで上がったスパゲッティを加える。加熱しながらソースをしっかりとからめ、塩で味をととのえ、皿に盛る。パルミジャーノチーズをすりおろしながらかける。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
文:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。