かぶのきめ細やかな食感に、ブルーチーズが合わさると、存在感のある一品になります。かぶの皮は大根と違って柔らかいので、ぜひ皮つきのまま味わってみてください。寒さが深まり、畑に霜がおり始めると、冬の野菜は甘味を増します。夏に比べると地味な印象の冬野菜ですが、穏やかで、じんわりとした美味しさが楽しめます。そんな野菜の息吹が感じられる、魅力にあふれる野菜料理を料理研究家の植松良枝さんに教えてもらいました。
かぶの歯ごたえを楽しむために、片面だけをしっかり香ばしく焼いてつくります。ブルーチーズの濃厚な旨味にクルミの軽やかなおいしさをプラス。
かぶ | 2個 |
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ブルーチーズ | 40g |
クルミ | 30g |
オリーブオイル | 適量 |
レモン(国産)の皮 | 適量(すりおろし) |
かぶは皮つきのまま茎を少し残して切り、縦に厚さ1.5cmに切る。
熱したフライパンにオリーブオイル小さじ2をひいてかぶを並べ入れ、中火でしっかりと香ばしい焼き色がつくまで焼き、裏返したら裏面はさっと焼くにとどめて取り出す。
皿にかぶを盛り、粗く刻んだクルミと角切りにしたブルーチーズを散らし、オリーブオイル適量をかけ、レモンの皮をまんべんなくふりかける。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
文:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。