白ご飯が進みまくるベトナム料理
にんにくが効いたスタミナおかず"焼きなすの挽き肉ねぎ油がけ"

にんにくが効いたスタミナおかず"焼きなすの挽き肉ねぎ油がけ"

ヌクマムの旨味にねぎ油の風味が加わると、食欲を刺激するがっつりおかずができあがります!料理を学ぶためにホーチミンで3年半暮らし、帰国後も現地の味を紹介している伊藤忍さんにベトナム母さんの究極に白い米を呼ぶ料理を習いました。

“焼きなすの挽き肉ねぎ油がけ”のつくり方

この料理は、なすとねぎ油、たれのバランスが大事。なすの量を増やしたら、それに合わせてほかも増やすこと。現地には挽き肉をのせないバージョンもあります。

材料材料 (2人分)

なす2個
豚挽き肉50g(赤身)
小ねぎ3本分(小口切り)
にんにく1片分(みじん切り)
A
・ ヌクマム小さじ1/2
・ 砂糖ひとつまみ
・ 黒胡椒少々
B
・ 湯大さじ2
・ 砂糖小さじ2
・ ヌクマム小さじ2
・ レモン汁小さじ2
・ 赤唐辛子適量(種を取って小口切り)
ひとつまみ
植物油大さじ3

1なすを焼く

なすは焼き網やロースターで丸ごと焼き、皮をむく。食べやすく切って、器に盛りつける。

2挽き肉に下味をつける

ボウルに挽き肉とAを入れ、練らずに指先でほぐすように混ぜ、5分ほどおいて下味をつける。

3たれをつくる

Bの湯に、まず砂糖を入れて溶かし、残りのBの材料とにんにくの半量を混ぜてたれをつくる。

4ねぎ油をつくる

耐熱容器に小ねぎと塩を入れて混ぜる。フライパンに植物油大さじ2と、温度を計るための小ねぎ1切れを入れて熱する。ねぎから泡が出始めたのを目安に、もう1切れ、ねぎを油に入れてすぐに大きな泡が出たら中温まで上がった合図。耐熱容器に移し、手早くスプーンで混ぜてねぎ油をつくる。

ねぎ油をつくる
ねぎ油は温度が高すぎて焦がしてしまうのはNG。油を熱するときにねぎを1切れ入れておき、様子を見ると目安になります。

5仕上げ

フライパンに植物油大さじ1とにんにくの残りを入れて熱し、よい香りがしてきたら2の挽き肉を入れ、ほぐすように炒める。1のなすに挽き肉をのせ、4のねぎ油をかける。食べる直前に3のたれをかけ、ざっくりと混ぜる。

完成

教える人

伊藤忍

伊藤忍 ベトナム料理研究家

フードコーディネーターを経てベトナム・ホーチミンへ移住。3年半の間、料理研究と旅行者向けの料理教室の運営などに携わる。帰国後はベトナム料理研究家として幅広く活動中。料理教室「アン コム」主宰。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のキッチン
四季dancyu 秋のキッチン
家で料理をするのが、楽しみになる本

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833479097
2020年09月11日発売/1,100円(税込)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。